PayPayでは決済手数料が2021年10月からスタート。
今回の記事では”店舗を持たない個人事業主”目線で今後のキャッシュレス決済についてまとめておこうと思います。
今後利用するかなども含めて個人的にも考えてみます。
お店を持たない個人事業主の皆様に参考になれば幸いです。
PayPay決済手数料と振込サイクル
まずは2021年10月1日より導入されるPayPayの決済手数料について。
- PayPayマイストア加入 1.60%
- PayPayマイストア未加入 1.98%
※マイストアについては後述しますが、加入には月額利用料がかかります。
また売上金の振り込みサイクルが『月1回 振込手数料無料(月末締め最短翌日入金)』になります。
これまでも月末に締め切られて翌月の2週目までには振り込まれていたと思うので、そこまでの変化はなさそう。
早めに振込したい場合は”早期振込サービス”の利用が可能です。
早期振込サービスは2種類。
- 都度:すぐに入金が必要な場合
- 自動:振込可能金額が3万円を超えたら自動で入金を希望する場合
早期振込サービス(都度)
申し込み不要で全ての加盟店が利用可能。
振込利用料は現時点ではかかりませんが、2022年4月以降「入金金額の0.38%」かかる予定とのこと。
これとは別で振込手数料はかかります。
- PayPay銀行:20円
- その他の金融機関:200円
早期振込サービス(自動)
振込申請不要で売上金を毎日振り込みたい場合は「早期振込サービス(自動)」を申し込みします。
3万円以上の振り込みであれば翌日に振り込まれます。
※2022年4月以降は加盟店の指定金額を設定できます
自動振込利用料は0.38%。2022年4月以降も維持。
振込手数料は”都度”と同じPayPay銀行:20円。その他の金融機関:200円。
どうやら次のポイントは2022年4月っぽいですね。
見直しがまたありそうな予感。
PayPayマイストアとは
次にマイストアについてまとめておきましょう。
PayPayマイストアとは、PayPayを利用している方に対しての店舗情報を配信できるサービス。
- 店舗情報が掲載できる
- 店舗写真が掲載できる
- 店舗のお知らせが配信できる
- 店舗のアイコンが掲載できる
PayPayアプリの「近くのお店」に表示されるようになります。
マイストアでは”PayPayクーポン”を発行することができます。
が、問題は費用。
トライアル期間はあるものの、基本的に月額1980円かかります。
またお客さんがPayPayクーポンを利用した場合クーポン利用料が3%かかってきます。
手数料の1.6%を取るのか、1.98%のままにするのかは活動頻度や売り上げによって決めることになりますね…
LINE Payも使えるようになった
2022年4月にLINE PayがPayPayに統合されることになりました。
これに伴い、 PayPay加盟店では8/17よりLINE Payも取り扱い出来るようになりました。
先日わたしの元にも「LINE Pay追加ツール」が届きました。
特に新しい設定は不要とのこと。
- LINEのウォレットタブ→コードリーダーを押す
- お店のQRコードを読み込む
- 支払い金額を入力する
- 支払うをタップして完了
※画像はLINE Pay公式サイトより引用
PayPayの代わりにLINEを開いて読み込む以外は操作はほぼ同じ。
お客さんに案内をするのも難しくはなさそう(ホッ)。
QRコードは共通だけど、あくまで入り口だけという感じで考えていた方が良さそうですね。
加盟店側として考えてみる
今回の改正に伴い、ちゃっかりいろいろと変更がありそうな感じ。
あくまでPayPay側は宣伝として考えていた期間。
現在ユーザーが4700万人いるということを考えると既にかなり浸透していると思います。
現にスーパーなどに行くと50代以上のマダムもレジでPayPayを利用している光景を見かけ、お客さんの目線で考えると今後も使われる方は多いことが予想されます。
ここで”イベントを主で活動している人”目線でこれからのPayPayを考えてみたいと思います。
手数料取られるなら解約しようかな…
なんて声もありますが、個人的にはそもそも手数料を取らなかったこの2年くらいが異様だったように思っております。
ただ2%というのは決して見過ごせる軽い金額でもありません。
1000円なら20円、10000円なら200円。
小銭も積もれば数千円、数万円に上ります。
手数料を安くしたいという理由でマイストアに登録することはオススメしません。
もちろんどこかしらで”手数料<マイストア登録料”となる境目がありますが、なかなかの金額でもあります。
昨今はキャッシュレス時代。
カード決済も3%以上の手数料がかかることを考えると1.98%というのは絶妙なラインをついてきたなと感じております。
通販でも安くて3.6%(これも別途決済手数料がかかるため実質どこも5%を超えます)。
イベントや通販を主として活動をしている”お店を持たない”出店者はこのまま現状維持で1.98%の手数料を考えた価格設定をするのが一番いいかなと思います。
手数料を高く考えるのか、お客さん目線での使いやすさを重視するのか。
個人的には後者をとり、お客さんにとって購入しやすい体制をとる予定です。
商品の価格帯によってはチャージ式のキャッシュレス方法よりもカード決済の方がお客さんにとって利用しやすいかもしれません。
今回のまとめ
今回はPayPay決済手数料導入に伴う今後の動向についてまとめました。
ポイントは4つ。
- マイストアに登録すれば手数料は下がる、が月額利用料がかかる
- その月額利用料をペイするには相当額の売り上げが必要
- 時代はキャッシュレスのため端末や決済方法は必要
- 1.98%でもカード決済やECサイトの手数料よりは低い
店舗がある方はマイストア登録をして手数料を下げた方が宣伝効果になります。
逆に店舗を持たずイベント出店をメインにしている方はおそらくマイストアよりも現状維持の方がコスト的にいいと感じました。
”なんちゃらPay”だらけの世の中になってきましたが、なんやかんや言ってもスタートダッシュをしたPayPayの爆発力はまだまだ健在なのかなと思います。
PayCAS Mobileはクレジットカード決済・電子マネー・PayPay決済を端末1台で完了させることが出来るもの。
月額利用料がかかることがネックではありますが、全てをまとめたいという方にはアリかもしれません。
わたしは現状イベント出店予定がないため、今のままPayPay決済を無料で維持する予定です。
ご参考までに。下記バナーより詳細をご覧いただけます。