前回はタープや机などの確実に必要なアイテムをご紹介しました。
今回はちょっとコアな部分。
“あると便利なもの編“
実際わたしが使ってきて便利だったものをいくつかご紹介します。
模索し続けて、ある程度厳選してきた必需品たち。
ここに加えて「キャッシュレス決済系」も導入しておくとパン屋としてのイベント出店の準備はある程度まとまるかなと思います。
あると便利なもの①折りたたみイス
椅子なんて忘れないでしょーと思うけれど、案外忘れがちなのが自分の休憩用の椅子。
準備していると販売するものの忘れ物に気を取られて当日、休憩する前に座る場所がないことに気づきます。
美味しいお弁当を買ってもしゃがんで食べるのもなんだし、椅子を忘れたときはなんともコソ泥感が出るお食事になりますw
もぐもぐしているときにお客さんが来るとさらに気まずいw
折りたたみ椅子、といってもいろいろ。
- キャンプで使うような椅子
- 無印などで買える収納可能なボックス
- ディスプレイにもなるおしゃれ椅子
それぞれ特徴があります。
キャンプで使うような椅子
わたしの場合はいくつか試した結果、ヘリノックスのチェアに落ち着きました。
こちらとっても小さく収納できます。組み立ても簡単だし、何よりオシャレ。
お客さんによってはヘリノックスを知っていたりもするのでキャンプグッズの話が盛り上がることもあります。
最近ではスポーツ用品店のプライベートブランドでも4000円ほどで似たようなものも販売してます。
無印などで買える収納可能なボックス
収納ボックスはきっと見かけたことがある方が多いかと思います。
キャンプグッズのところではいろんなブランドのものもありますが、ザ・キャンプ!な色が多い。
そんな中、安定の無印良品。グレーっぽい色合い。
それでいてお値段もお財布に優しい。
持ち運びに少々場所は取りますが、形をキープしたいものを入れておく場合、ガードする能力はピカイチ!
丈夫なので、自分が座ることもできます。
大きさは4サイズ(ミニ、小、大、特大)。
パンを持ち運びするための入れ物としては不向きですが、カバンや立体の布小物などを作られている作家さんにはすごくいいアイテムだなと思います。
雨もしのげますね。
大きいものであれば布をかぶせて棚にもできるし、そのまま置いておいても色が優しいのでディスプレイの邪魔になりにくいです。
ディスプレイにもなるおしゃれ椅子
古道具などを利用する方法です。
ガッツリ椅子を持ち運ぶことになるので荷物は増えますが、ブースの中に馴染ませることにより“余分なもの感“がでません。
お昼休憩まではディスプレイの一部として。
休憩中は自分が椅子として使って、お昼からはまたディスプレイに馴染ませる。
場所はとるけれど、一石二鳥タイプの椅子です。
どんなディスプレイにするのか、車に積むことはできるのか、など総合して選んでいきましょう。
あると便利なもの②即売レジ(アプリ)
こちらは『即売レジ』というレジアプリ↓↓
カード決済やPayPayの決済で使うことが多いスマホは可能ならその作業に専念させたい。
このアプリはiPhone、iPadどちらでも使用することが出来るのですが個人的にはiPadでレジのように操作する方がお気に入りです。
iPadで合計金額を出して、iPhoneでPayPayなどの決済の確認。
アプリ自体は通信など不要で使うことが出来ます。
iPadはレジのようにディスプレイに馴染ませて使っています。
管理画面はこちら。
こんな感じでアイテムを入れておいて、
ボタンを押すと、自動的に計算されます。
合計金額を出して、お釣り画面になり、入力するとデータとして残すことも出来ます。
集計データはちょっと見にくくて、印刷するとサイズ感がなんとも言えないものが仕上がるのですが無料なので文句は言えませんw
販売した個数、合計金額自体はわかるのでヨシとしましょう。
レジ繋がりでちょっと余談。
わたしの場合はクレジットカード決済端末で「STORES」を利用しています。
STORES決済には「STORES レジ」という機能がありまして、ネットショップと一つになったPOSレジがあります。
日本語で訳すと「販売時点情報管理」という意味。
商品を販売した際に生じる金銭のやり取りなどの情報を、販売した時点で記録・集計するシステムを完備したレジのこと。
STORTESレジはSTORES決済やショップと連携して、在庫管理やキャッシュレス決済にも対応するものになります。
アクセサリーなど在庫を共有する場合はきっと活用できるのですが、パン屋という分野では商品は食べものなので在庫数を共有することがありません。
そのためこの機能をレジとして使うのは不向きでした。
個人的には使ってはいないのですが、在庫を一元管理したい場合や、1つのブランドで分かりやすくしたいならキャッシュレス決済やネットショップの選択肢にSTORESがあってもいいかもしれません。
またキャッシュレス決済としてPayPayの導入はかなりオススメ!
詳しくは別で記事にしていますので、ご覧ください。
あると便利なもの③木箱
木箱はぜひぜひ用意しておいていただきたいアイテム。
積み上げて棚にすることもできるし、ひっくり返して段を作ることもできる。
立たせてレジの中身を隠すこともできます。
レジは思った以上にごちゃつきがち。
特に飲食は商品が細々としているのでレジ付近が荒れがち。
それをうまーいこと隠してくれるのが木箱。
わたしのレジでは細長いタイプの木箱を利用しています。
上にはiPadをレジとして置いてアッサリと。
下はもう見せられないくらいひっちゃかめっちゃかしてます。
小銭やら、メモやら、袋やらもうパニック!
大きめの木箱であれば、荷物を収納してしまえば一石二鳥。
お昼ご飯のテーブルにもなるので超便利です。
ただし、木箱は折り畳めないものがほとんどなので車の大きさに応じて数を決めましょう。
布をかけて棚にするなら畳めるボックスでも代用できます。
いろんなサイズがあると臨機応変にディスプレイを変えることも出来ます。
古道具屋さんなどで販売しているので見つけておくといいですよ♪
底が網の木箱は丸見えなのでお気をつけください。
りんご箱なんかはネットでも販売されています。
あると便利なもの④小さめの小銭入れ
よくある100均などで購入出来る昔ながらの小銭入れ。
お釣りなどはなるべく持ち運べるサイズにしておくのがポイントです。
以前解説しましたが、パンは完売したらその後はお買い物タイム。
レジ専用の入れ物に入れちゃうとお買い物タイムでとっても邪魔なのです。
小銭があまり発生しない分野の作家さんはショルダータイプのお財布兼カバンがいい感じでした。
が!飲食は基本的に小銭が大量発生するパターンが多め。
できたらこの小銭入れは2つくらいあると管理がさらに楽になります。
お札は小さいポーチに入れて持ち歩けるようにもしました。
これはお買い物タイムのためだけではありません。
搬入や搬出の時などにお釣りをほったらかしにするわけにもいかないのでできる限り小さくしておけばサコッシュなどに入れて持ち歩いて準備することが出来ます。
あってはいけないことだけど、外で作業している以上何が起きるか分かりません。
貴重品は手元から離さないように対策をしておこうね
小銭はかなり重いし、サコッシュだとぐるぐるカバンが動くので気になるようならリュックを用意。
リュックはリュックで大きいのでちょっと邪魔ですが、自分の前側が完全にフリースペースになるのでおすすめです。
搬入から販売、お買い物タイム。
全てにおいて流れを考えてアイテムを揃えるのがミソ。
あると便利なもの⑤雨対策の半透明シートと紐
最後は透明のシート。
タープ専用のサイドシートなどもありますが、それなりのお値段もするし用途が限られるので個人的には半透明のシートがオススメです。
何枚か用意しておいて、雨の時は最悪下に敷くこともできます。
半透明なのでタープの中が暗くなることもない。
ホームセンターなどで1枚700円程度で購入することができます。
タープのサイズに合わせた大きさを3枚ほど用意しておきましょう。
わたしはいつもいざという時の床用も含めて4枚常備していました。
天気はいつ変わるかわからないのでイベントの時にはいつも念のため持っておくほうが無難です。
固定するための紐の用意もお忘れなく!
風の強い日などはあまり壁を作ってしまうと船の帆のようになって危険です。
雨も風もすごい日はまず商品などを最小限の小ささにして撤収に向けて準備しておきましょう。
もちろん予算に余裕があれば、専用のサイドシートがベスト!
タープのサイズが重要になってきますので、購入したタープの大きさに合ったものを揃えるようにしましょう。
今回のまとめ
今回は「パン屋のイベント出店であると便利なもの5選」ということで基本アイテム以外のコアなアイテムを5つご紹介しました。
ご紹介したのは
- 折りたたみイス
- 即席レジ
- 木箱
- 小さめの小銭入れ
- 雨対策の半透明シートと紐
「なんだよ、基本的なものじゃん!」と思うかもしれませんが、イベント出店の準備って思った以上に忘れ物が多くなりがちなんです。
車に入れるために荷物は減らしたい。
搬入搬出を楽にするために荷物を減らしたい。
その気持ちが強すぎて気を取られていると椅子を忘れたり…なーんてことはよくあります。
入れたつもりなのに入ってない。
わたしなんてかつて小銭を忘れたことすらあります。
幸いお店の中での販売だったので両替してもらえたよ…
イベント出店は毎日あるものでもないし、車は家族も使ったりするならずーっと荷物を入れてはおけない。
月に数回のイベントでも忘れてしまうなら、たまにしか出店しない場合なんて忘れ物だらけw
なのでイベント出店の数日前からコツコツ準備して対策をしておきましょう。
搬入の流れを考えた車への積み込みも実は重要。
パンはそのまま箱を床に置くはなんだか嫌なので先にテーブルを運んで、組み立ててからその上に置くことが多い。
例えば雨が降っていたとして、そのまま机に置いておいたらパンが濡れてしまう。
ということはこの日は一番先に出して組み立てるのはタープ。
『あ!タープは一番下だ!どうしよう!!』なんてことはよくある話。
もちろん最初から搬入が上手い人なんていません。
何度も経験してパズルのように組み立てながら慣れていくもの。
まずは基本アイテムと、あったら便利なアイテムを用意して1回出店してみて必要なものを揃えれば大丈夫です。
2023年からはイベント開催もまた復活してきております。
出店される際の参考にしていただければ幸いです。