このブログでは以前から「家庭を重視して働いている」とお伝えしています。
- 基本的には平日に働く
- 家族の長い連休は自分もお休みにする
- 会話をたくさんして、家族時間をとりたい
これにはわたし自身が複雑な家庭環境で育ったことが関係しています。
その環境を恨んだり、引きずったりするつもりは全くありませんが、ちょっとしたトラウマを持っているのは事実。
『自分が家庭を作ったら家族を大切にしたい』と思って生きてきました。
もちろん家族がいる方は皆さん家族を大切にされていますよね。
というわけで今回は「家庭重視の働き方」についていろんな角度から考えてみようかなと思います。
子育て期間は振り回されがち
家庭を持ち、新しい家族が増えるのはとても喜ばしいこと。
しかし人を1人育てるのは時間もお金も精神的にも負担がかかります。
共働きが一般的になってきた時代。
とはいえ子どもが必ずしも心身ともに健康に過ごせるとは限りません。
流行りの病気にかかったり、人間関係に悩んで学校に行きたくなくなることもあるでしょう。
人数が多ければその分いろんなことが重なります。
年齢別に考えてみましょう。
なおこちらは完全に独断と偏見でまとめていますw
子育てをしていると年齢によって”起きる出来事”も”母としての自由度”も変わってきます。
送り迎えが始まったり、夏休みの宿題がどっさり出たり。
小学校の低学年なんて夏休みの宿題は親の宿題みたいになってますよねw
2学年差でお子さんがいて、1年生と3年生の時なんかは大忙し。
4年生ごろからは定期的な小テストがあったり。
お勉強のことだって放置するわけにはいきません。
小学校高学年以降は塾の送り迎えもありますね。
ここには夜が遅いというオマケ付き。
どうしてもお迎えは母親が担当になることが多いというのも事実。
同じ働き方をしていても生活リズムが変わってくるのです。
パン屋という面から考えると夜が遅いと翌日夜中から焼くときはヒヤヒヤもんです。
夜が遅いというのは何も子育てに限ったことではありません。
夜遅くまで頑張っている夫のご飯も用意してあげたいわけです。
あら、なんてやさしい妻でしょう?w
もともとわたしは徹夜が出来ないので単純に早起きは辛い。
翌日が早起きの時は「明日2時おきだから早めに帰宅して」と夫にお願いしていますw
先に伝えておくと在宅勤務にしてくれる日もあります。
子育てしながらのパン屋。
なかなかのハードワークです。
わたしがお店を持たなかったのは言うまでもなく、”家族の時間をとりたかったのと、家族のケアをしたかった”のが理由。
自己満かもしれませんが、現時点でその決断は間違っていなかったと思ってます。
”扶養内で働く”とは
妻が働くとなると気になるのは「扶養内で働くかどうか」ですね。
パート勤務と個人事業主では扶養の概念が少し異なります。
よく聞く”103万の壁”というのはパート勤務の方の概念。
個人事業主では年収ではなく、所得で考えます。
「売上から必要経費を引いた金額=つまり所得」がポイントになります。
所得税、住民税、事業税などもこの”所得”により決まります。
正確な数字についてはご自身でしっかりご確認ください。
扶養、実は2種類あります。
- 税制上の扶養
- 社会保険上の扶養
『税制上の扶養』は「所得税」「住民税」「配偶者控除」に関係し、『社会保険上の扶養』は「健康保険」に関係します。
ご主人の勤めてらっしゃる会社により規定が異なります。
開業届を出したら収入にかかわらずどちらの扶養からも外れるという会社もあれば、開業届を出していても所得がいくらかまでは扶養範囲内で働けるという会社もあります。
ご主人の会社の規定を確認しておきましょう。
ちなみに扶養を外れ、健康保険料と社会保険料を負担するとなると所得により異なりますが、年間で30-40万円以上の負担増となります。
- 国民年金保険料は全国一律
- 国民健康保険料は市町村により異なります
よく”パート勤務の130万の壁”と言われるのはこの部分。超えると実質自己負担分が発生するから時間などを調整するんですね。
なお所得によってその金額が変わります。
”税制上の扶養”では配偶者控除が103万を超えると配偶者特別控除に代わり、少しずつ控除が減りパート勤務の場合年収130万を超えると控除がなくなります。
※こちらは世帯主の所得によっては控除が適用されない場合もあります。
同じ現象が個人事業主にも起こるけれど基準が”所得”になるわけです。
「扶養内で働くことをどう捉えるのか」はその家庭それぞれ。
ガッツリ働く!と考える人もいるし、子どものケアをしっかりしたいから小さいうちは抑え目にという人もいる。
そりゃガッツリ稼げて、かつ子どものケアも存分に出来たら最高ですが、そんな世の中うまくいくもんじゃありません。大抵は偏ります。
かといって働いていないのが悪いわけでもありません。
それぞれに事情がありますしね。他の家庭に口を出す必要はありません。
周りは周り。自分は自分。
自分が大切にしたいと思うことを大切にしましょう。
ここでパン工房を作った後の確定申告について補足をしておきます。
つまりは基本、確定申告はします。
覚えておきましょう。
夫婦でしっかり話し合おう
ここまでで「子どもの年齢に伴う変化」と「扶養内とは」と言うお話をしました。
家族は1つのチーム。
何をどう分担するのか。
現状、家計はどんな状況なのか。
将来設計をどう考えているのか。
この辺りを踏まえて、自分はどう働くかを夫婦間で話し合いましょう。
わたしも息子が大きくなってきてヒシヒシと感じておりますが、大きくなってくるほどに手はかからなくなるけれど、お金がかかってきます。
家を建てていればローン。
学費や塾・習い事、高校が遠ければ交通費もかかります。
とにかくお金がかかります。
ここで大切になるのは「具体的な話はしっかりしておこう」ということ。
- 自分は何を大切にしているのか
- どう働きたいのか
- どう家族をサポートしたいのか
きっとここまで読んでくださっているということは家庭重視の働き方をしたいのだと思います。
でも家計が回らなかったらそんなことも言ってられませんよね。
だから例えばパン屋をしたいのであれば見込みでもいいのでどのくらいを目標にしているのかは伝えておきましょう。
個人事業主には『家事按分』というちょっとした味方が存在します。
光熱費や車、家賃などを一定の割合経費に計上出来ます。
自分の軸を作ることは大切。
ぜひ時間を作って少しずつ深い話をしてみてください。
我が家の家事分担の考え方
最後は我が家の家事分担についてお話ししていきます。
我が家は”完全分離性”。
夫はほぼ家事はしません。担当があるとするなら旅行の計画は全てしてくれます。
わたしは家事をほぼ全般担当。自宅で活動しつつ、家族のケア。
「古い考えだなぁ。夫は外、妻は中なんて。」と思うかもしれません。
ただここでわたしの原点に立ち返ってみましょう。
わたしは”仕事を理由に家族の時間が取れないこと”を一番避けたいという考えの人間。
その上で”どう働いたら家族のケアも、仕事も出来るか”を考えてきました。
つまりは自分が大切にしたいことが『家族・家庭』なんです。
だから「これだけわたしが家事をやってあげているのに!」なんて思いません。
というか自分は組織に向いていない性格。
会社で、チームで、そして組織で、ゴリゴリと働ける人を本当に尊敬しています。
周りに揉まれながら、毎日朝早くから夜遅くまで働いて、たまにの休みなのに家事に駆り出すなんてことはわたしはしたくない。
やれる方、やりたい方がやればいい。
わたしは家事担当を自ら志願しただけです。
ただ代わりに「家事はやるから、仕事は自由にやらせておくれ。」という主張はしておりますがw
実は我が家は少し前に車を1台手放しました。
こちら少々田舎なのですが、車1台生活。
「負担になるでしょ。車1台だと。」と周りには言われますが、ところがどっこい。
わたしには全く負担になっておりません。
むしろなんでしょうか、変なやりがいを感じております。
車を1台にするということは車は仕事道具の一部。
経費的には家事按分が出来て、家計にちょっと貢献も出来ます。
1台あるだけで乗らなくても年間30万くらいはなんやかんや変わりますから。
それならその分自分が動けばいいし、それはわたしにとっては苦にはならない。
幸い我が家はとても恵まれた環境です。
正直こんなに恵まれた環境はなかなかないですよね。
この心の余裕も、今の活動に大きく影響しています。
感謝を忘れずこれからののびのびと活動していきたいと思っております。
今回のまとめ
今回は「家庭とのバランス、どう考えてる?」についてわたしの独断と偏見を交えながらまとめていきました。
最後に内容をまとめておきましょう。
主婦って楽そうだな、って思っている方も多いでしょう。
実際それがどうなのかは捉え方で変わります。
時々専業主婦についてトレンドになっていたりしますよね。
「お互い思いやりを持っていればこんなに揉めないのになー」と個人的には思っています。
『どちらも大変だし、どちらも頑張っている。』
それでいいじゃないですか。
どっちが偉いとかではなくて家族なんだから思いやりを持って協力すればいい。
それにはやっぱり会話が必要。
とはいえいきなり腹を割って話すのも難しいですよね。
「わたしはこう考えている。あなたはどう?」としれっとマイルドに聞いてみる。
もしかしたら自分が勝手にフツフツしていたことは気にならないことかもしれないし、相手が日頃気にしていたことは自分が直すべき部分なのかもしれない。
聞かなきゃ分からない。
”察してよ”が一番よろしくない。
ちょっと複雑な家庭で育ったわたしは結婚当初、我慢を繰り返していました。
”自分が我慢すれば事は収まる”と勘違いしていたんです。
でもそれは違った。
小さなフツフツが爆発してからでは感情的になってお話になりません。
家族を思うなら、相手を思うなら、良いタイミングで深い話をする。
これが大切な事なのかなと思います。
この機会にぜひ働き方について家族と話し合ってみてください。