今回は配送業者選びから発送手順までのお話。
メンバーズとビジネスメンバーズって発送の手順は変わりますか?
こんな質問をいただいたので今回はそちらについてお答えしようと思います。
結論からお伝えすると
- メンバーズとにゃんPayは同じ手順
- ビジネスメンバーズは時短効果あり
- 手書き伝票発送は手間もお金もかかる
どれが一番楽かと聞かれたら間違いなく”ビジネスメンバーズ”です。
数をある程度送れるようにならないと割引なども微妙になるので、まずはクロネコメンバーズやにゃんPayから始めて様子をみていきましょう。
発送業者を選ぶ基準
通販を始めるときには最初に販売するためのサイトと配送業者を選ぶ必要があります。
簡単にまとめるとこんな感じ。
1つに決める必要はありません。
複数を組み合わせることもリスク管理になります。
わたしはminne、Creema、STORESを利用し、LINE公式アカウントを作って個別注文も受けています。
いくつか運営することが大変そうだと思えば、一番初めはminneがとっつきやすいかなと思います。
規模も大きいし、ピックアップなどで新規のお客さんが増えたりする機会もあります。
販売サイト選びと並行して行うのが、配送業者選び。
パンは宅急便として発送します。
- 郵便局
- 佐川急便
- クロネコヤマト
個人の場合はこの3つの業者から選ぶことになります。
わたしが選ぶ基準として重視したことは『自宅から近いこと』。
これ一択です。
冷凍便で配送するつもりで始めたので、安くなるからといって車で10分も20分もかかる場所を選ぶことは考えませんでした。
冷凍状態を出来る限り保って発送することがポイント。
冷凍での発送はこんなことに気を遣います。
かなり時間勝負です。
いくら料金が安くなるといっても、送る商品の品質に関わるようであればそれは選ぶべきではないと考えています。
パンの通販を始めたい、出来たら冷凍で発送する方法がいいなと思っている方はまずは工房近くの配送業者を見つけておきましょう。
わたしはたまたま近かったのが「ヤマト」でした。
持ち込み割も適用されるのは大きかったです。
詳しい送料については各配送業者のHPをご覧ください。
なお2023年4月よりヤマトと佐川は送料が10%程度値上げされました。
そちらも合わせて確認するようにしましょう。
クロネコメンバーズの発送手順
ここからはわたしが実際に利用している「ヤマト」の発送手順について流れをまとめていきます。
- クロネコメンバーズ
- クロネコメンバーズBIG
- にゃんPay
を利用しての発送は準備する内容は全て同じです。
この3つ。
何が異なるかというと「料金の割引率とチャージ方法」。
多少の割引率を飲み込んで”にゃんPay”に全振りするのもアリ。
割と最近始まったサービスのため、わたしはこれまでメンバーズBIGで入金をしていました。
現在も沖縄の発送の関係があるのでにゃんPayは残しています。
これについては後ほど解説します。
手順はこんな感じ。
- 発送前に事前にアプリで送り状情報を入力
- 商品を梱包する
- 営業所に持ち込み、クロネコピットで送り状を発行
- 印刷された送り状を荷物と共に渡す
- 支払いをし、発送伝票をもらう
注意点は「中身を間違えないように」ということ。
営業所内にあるネコピットという機械で送り状を印刷します。
つまり工房で送り状を箱に貼っていくことができません。
ネコピットの使い方はとっても簡単。
「ヤマトのアプリで入力し、QRコードをかざすだけ」
ただ送り状を貼り付けるまでは中身が見えないため荷物が混ざりやすい。
そんな時はこちらの記事をご参考ください。
マスキングテープとクリアファイルで管理する方法は1000件以上発送していてミスがほぼないのでオススメです。
沖縄のみひと手間必要
ヤマトでの発送で独特なのが「沖縄への発送」。
そもそも全国から沖縄への発送の場合は全て航空便にて送られます。
その分料金が高くなってしまうのは仕方ないのですが、発送する時も少しだけ手間がかかります。
先に航空便についてまとめておきましょう。
ヤマトでは一部区間や宅急便タイムサービスを使う場合、航空輸送されます。
航空輸送にあたり、危険物はもちろん搭載出来ません。
こちらはヤマトのHPからの引用です。
「飛行機に持ち込めないもの」は送ることが出来ません。
食べ物、とりわけパンやお菓子は航空輸送出来ます。
次に料金について。
航空輸送になるため料金がかかるのは理解出来ます。
しかしどうやら沖縄ヤマトだけは別会社のようで、ビジネスメンバーズでの割引が一切聞かないとのこと。
肝心の発送手順もまとめておきましょう。
- 発送前に事前にアプリで送り状情報を入力
- 商品を梱包する
- 営業所に持ち込み、クロネコピットで送り状を発行
- 印刷された送り状を荷物と共に渡す
- 受付で危険物を搭載していないかチェックする
- 「申告済み」のシールにサインをする
- 支払いをし、発送伝票をもらう
変わるのは5・6の部分。
受付の方が入力している端末で「危険物を搭載していないか」の確認をします。
タッチパネルなので「有り」を「無し」に変更するだけです。
その後シール用紙が出てくるので、「危険物についての申告をしました」という意味のサインをします。
これだけです。
特に特別なことをするわけではないのでご安心ください。
この項目では「沖縄だけ少し方法が違う部分がある」と理解しておきましょう。
ビジネスメンバーズ発送手順
最後はビジネスメンバーズのお話。
2022年の年末にビジネスメンバーズを導入しました。
タイミングよく契約したようで、値上げのあおりは今のところ受けていません。
ビジネスメンバーズになると以下が変わります。
- 事前に発送伝票を自分で印刷する
- 直接荷物に伝票を貼り付けて受付する
- 営業所での作業がない
印刷する手間は増えますが、荷物の手違いのリスクはかなり減ります。
注文から発送までの手順がこちら。
- 注文を受ける
- 納品書を印刷する
- パンの焼き上げ
- 発送日が決まったら発送伝票を印刷
- 梱包後送り状を貼って営業所へ
- 荷物を渡して完了
発送伝票には発送日を指定する必要がありますので、焼き上げ日が確定してから印刷することになります。
また、先に印刷したとして後でお客さんから時間指定の連絡が入った場合は発送伝票の再発行が必要です。
あらかじめ時間と発送日が決まっていると特に楽に作業出来ます。
伝票は「ヤマトビジネスメンバーズ」のサイトから準備します。
このサイトでは伝票の発行のほか、これまで発送した分の個数や合計金額も確認することが出来ます。
伝票はログイン後、「送り状発行システムB2クラウド」を選択。
「かんたん発行」から情報を入力して印刷です。
専用のシール用紙は営業所でもらえますので受付で声をかけてみてください。
発送後に送り状番号を連絡する場合は先に控えておくと案内メールを送るのが楽になります。
わたしは印刷中に送り状番号をコピーして「発送一覧」のメモにペーストしています。
こうすることで番号の入力間違いをなくせます。
伝票は印刷したらそのまま荷物に貼り付けられます。
1つずつ梱包して、伝票を貼ってから次の荷物へ進むことで荷物が入れ替わるようなミスは起きないので安心です。
ヤマトの営業所に持っていったら2.3分で受付は終了。
クロネコピットで作業していた頃は平均して10分近くは受付で時間がかかっていたので、大きな時短にもなりました。
継続して発送できるようになってきたらビジネスメンバーズを検討してみましょう。
今回のまとめ
今回は「ヤマトの発送の手順」について、配送業者選びから発送の手順までを解説しました。
最後に内容をまとめておきましょう。
通販を始めて3年ほどになります。
現在は月平均で60-80個ほどの発送。
これまではその都度チャージからの出金だったので全体を把握するのが大変だったのですが、ビジネスメンバーズにしてからはHPで個数と金額を把握出来るのでかなり全体像を把握しやすくなりました。
お客さんに送料を負担していただいている分、出来る限り送料は工夫すべきだと個人的には考えています。
4月からの値上げがありましたが、ビジネスメンバーズはまだ影響がないので送料はステイ。
他のところを工夫して、もう少し現状維持出来そうです。
無理のない範囲で楽しく焼いていこうと思います。