いくつかの記事で解説していますが、夏は本当にパンが売れません。
なので数年に渡り検証をしておりました。
もちろん休んだら売り上げはありませんが、販売期間中多少の上げ下げはあるものの、特に変わらず。
「ならば宣伝しないとどうなのか」を今年検証してみた次第であります。
結果は「変わらず」でしたw
なかなか興味深いなと思ったので今回記事にしてみます。
基本的にはネットショップの動きになります。
店舗運営の場合は変わってくるかと思いますのでご参考までに。
例年の売り上げ推移
まずはこれまでの夏の動きから。
簡単な図でまとめてみました。
わたしがネットショップを始めたのは2018年ごろ。
主催していたイベントの出展店舗を集めたショップでした。
販売母体はBASE。
プラットホーム型ではなかったので宣伝に手こずる。
「宣伝って大事だな」とここで実感。
その後、自分のお店として2019年夏にminneとCreemaでネットショップ運営開始。
2019年夏は始めたてホヤホヤのため閑古鳥でしたが、2019年冬にピックアップされ、フォロワーが急増。
その流れで2020年夏。
2020年夏といえば…そう。
いわゆる“自粛期間“がありましたね。
畳み掛けるようにInstagramで宣伝し、ありがたいことに注文が増えたのですが、めちゃめちゃ疲れましたw
翌年2021年夏は反省を生かしてガッツリお休みに。
3週間ほど完全にお休みにしたところ、売り上げはもちろんありませんのでカツカツw
これはこれで困りました。
そして2022年夏、前年の反省を生かし10日ほどお休みを入れました。
お休み前後で注文が集中。
お休みに入ったのに数日は焼き上げることになり、「これは良かったのだろうか?」と小さな疑問が残る。
ここまでがネットショップスタートからの夏の販売の様子。
ざっとまとめてみましょう。
上がって下がって忙しいですねw
ただ両極端なことをしたのでだいぶ形は整ってきました。
少し気になったのが、休みにずれ込んだこと。
そこで2023年の方針を決めました。
『宣伝少なめで、ずっとオープンしてみよう』
子育ても中盤戦
2020年からネットメインに変わってきたわけですが、この3年間で大きく変わったことがあります。
『息子が大きくなった』
現在中学1年生。
ということは2020年は小学4年生。
この違い、大きいですよね。
夏休みは子どもが自宅にいるのでお昼ご飯ミッションがあります。
母にとって夏休みは一大行事!
2020年の失敗から学び2021年に休んだらヒマ過ぎました。
真ん中を探すべく動いていたわけですが、考えてみたら中学生はもう手がかかりません。
ということは今後もずっと同じ感じ。
むしろどんどん手が離れていきますね。
作業中に「ママー」と呼ばれることもなくなったし、夜中に起きてくることもなくなりましたw
成長の嬉しさと同時に「もうすぐ子育てが終わるんだな」という寂しさが最近は押し寄せてきているところです。
思えばイベント主催を始めた2016年。
息子はまだ年長さんでした。
よくあのバタバタな中やってましたね。
そのバタバタを見ないふりしていたのかもしれません。
絶賛子育て期間中のママさん。
パン屋さんはね、子どもが大きくなってからでも出来ます。
ぜひその子の1度きりの育児、楽しんでください。
これはお子さんの人数とか関係ありません。
その子にとっての“1度きりの今“を大切にしてあげてください。
個人的にはちょっとだけ後悔が残っています。
宣伝せずにオープンしてみた
さて、話が逸れましたが…2023年は「ぬる〜っとカートオープン」を実行。
同時に普段の宣伝効果があるのかどうかも検証です。
おそらくヒマであろうと予測していたのでw、LINE公式アカウントに登録してくれている方限定でオマケを1つ付ける企画もやってみました。
要はLINE公式アカウントに登録している人しか知らない情報を流して、伝えてくれたらオマケどーぞってやつです。
これが案外好評でした。
わざわざLINE登録してくれているわけですから、やはり“オマケ“にはみなさん敏感です。
こちらとしてもいつもの感謝を込めてという感じ。
で、肝心の注文はどうだったかというと?
『売り上げは2022年とほぼ同じ』
なんと同じでした。
休み期間がなかったのでコンスタントに注文がある感じ。
ポツポツと入ってきたので、時折パンセットを作ってみたり。
10日の休みを取った2022年とどちらが楽だったかといえば、今年の方が断然楽でした。
あ、共通していたのは『連休明けは忙しい』。
やはりみなさんお盆の連休は帰省されるのか、お盆の連休中はとてもとてもヒマでした。
おかげで台本作りに精が出た次第ですww
考察&修正点
まとめに入っていきましょう。
個人的に感じた点を挙げてみます。
気は張っているけれど、適度な刺激。
とはいえ3つのショップ全てを開ける必要はあったのか?という疑問が残りました。
お客さんの行動の動向を知ることが出来たのは大きな成果。
自分も「ゆっくりしましょ」と開き直っていたのも進歩。
何より子育てが落ち着いてきたのが一番大きいですね。
結局そこに辿り着くような気がします。
修正点を挙げるなら『長期連休は1つのショップだけでも良いのかも?』ということ。
最終的にはSTORESで作ったショップメインにしたいので、今後のお休みはそちらだけオープンしてみるのも良いかもしれません。
手数料が低い分、お客さんへの還元も大きいです。
せっかくLINE公式アカウントも毎月払ってますからね。
しっかり連携させて良い仕事してもらわないといかんですw
しかしですね。
最近minneで機能が追加されました。
それが『カートの限定公開機能』。
例えば公式LINE等でお知らせして、LINE登録をしている人にだけカートのURLをお知らせ出来るというもの。
ここでちょっとご紹介しておきます。
STORESにはプランが2つあります。
- フリープラン
- スタンダードプラン
フリープランは月額料金が無料。
決済手数料は5%。
売上が発生した分にだけ決済手数料がかかります。
対してスタンダードプラン。
こちらは月額料金が年払いだと1ヶ月2980円(初月無料)。
月払いだと1ヶ月3480円(初月無料)。
決済手数料は3.6%で、Amazon Payのみ3.9%。
スタンダードプランだけの機能もあります。
- 独自ドメインを取得、利用できる
- 送り状CSVを出力できる
- 決済方法に「代引き、Amazon Pay」がある
- アクセス解析ができる
- カートを限定公開できる
1ヶ月3480円をどう捉えるかはお店次第です。
決済手数料の差は1.4%。
実際に計算してみますか。
そう。10万円の売上だとフリープランの方が安いです。
ざっと計算すると20万円の売上でようやくほぼトントン。
ほうほう…というところですね。
minneは決済手数料が10%強。
10万円売上があるとして決済手数料は約1万円。
確かにこの時点で約3000円の差はありますが、minneで売れるのか、STORESで売れるのかはお客さん次第。
わたしには読めません。
かといってSTORES一本に今できますか?と言われたら、集客力の面から考えても難しいように思います。
minneのお知らせ、検索機能は差額3000円を埋めてくれる価値があります。
というわけで一旦の結論。
『やはり月額料金をかけずにネットショップは維持!』
『夏はのんびりペースだから、いろんな企画を作って楽しませよう!』
限定カートで超お得なセットを作ってもいいかなーなんて。
あとは3つ全てのショップはオープンしなくてもいいかもしれません。
そもそも何で3つも運営している?というのは、別の記事で解説しています。リスク分散です。
minneだけにするか、STORESだけにするか。
現実的にはまずLINE公式アカウントの強化を優先した方が良さそう。
これもまた検証してみようと思います。
ただ…我が家の諸事情がありまして、来年の夏はショップ自体オープン出来るか未定です。
実は我が家史上一番の変化になりそうなことが控えております。
もし確定の場合はわたしは次の夏休みは日本にいない…かも?
基本の暮らしは今と変わらないのですが、今後しばらく大型連休で販売が難しいかもしれないので、冬休みに何かしらを早速試してみることにします。
え?サラッとすごいこと言ってるって?
そうなんですよ。人生って楽しいですね。
幼少期割と苦労した人生。
ちょっとの変化は”楽しい”と思えるタイプ。
次の変化は何かな?楽しみが膨らみます。
話が進展しましたら、ネタとしてお話ししますねw
今回のまとめ
今回は「検証:夏に最小限の宣伝で販売したらどうなる?」ということでこれまでと今年の夏の事情を解説してきました。
最後にポイントをまとめておきましょう。
個人のパン屋さん運営の一番のメリット。
『自由度』
自由がゆえ、のんびりしていると売上はありません。
毎年試行錯誤出来るのは大変ではないか?と思われますが、やっている本人はやはりどこか楽しんでおります。
フリーランスこそ“自由に“。
フリーランスこそ“全て楽しむ“。
業務を業務と思わず、良い意味の『趣味の延長』であることが大切ですね。