前回の記事では大切にしている考え方を4つほどお伝えしました。
今回は「ハッと気付かされた言葉」編。
タイトルだけ聞くと「なんじゃ？これ？」と思うかもですが、お話していくうちに「そういうことか」と分かるかなと。
ぜひ最後までお付き合いください。
いつまでパン焼いてるの？
これは2021年ごろに夫に言われた言葉。以前ちょろっと話に出しました。
当時、いわゆる自粛生活を送っていた時期。
ありがたいことにネットショップが軌道に乗っていました。
ノリノリなもんですから、YouTubeも再開してみました。
しかし、パンの動画をアップしても全然登録者が増えない。
全然増えないよね、あはは。
なんて笑っていた時。
夫に言われました。
ねぇ、いつまでパン焼いてるの？すでにパン焼いている人たくさんいるよね。伸びないくせに全然工夫しないじゃん。
ドキー！！
確かにそうだ。
でもさ、パン屋だもん。パンしか焼けないよ。
え？だって教室やってたでしょ。パンを販売もしてたじゃん。てゆーかイベント主催してたじゃん。そういう経験を発信した方が需要あるんじゃない？
ドキー！！！（2回目）
めっちゃ分析されておりましたw
わたしの中では当時YouTubeはこんな位置付け。
『パンを焼きたい人が簡単に焼ける方法を伝える』
うん。そんな人、すでにめっちゃいる！
そうなのです。パンを焼く人もパン屋も世の中にはたくさんいる。パン教室の先生だってたーくさん存在するのです。
レッドオーシャンと呼ばれる世界かもしれない。そんな世界で伸ばそうというのは難しい。
しかし当時わたしはこう思っていました。
いや、いきなり路線変更したら変だよ。
お前は何様やねんって話？wそう、誰もそんなに自分に興味なんてないんですよ。
もちろんその後、指摘されました。
一人の動画配信者の内容が変わったとて、誰もそんなに目を血眼にして観てるわけでもない。
フッと気持ちが軽くなったので、ここにて路線変更。
わたし、やってきたことたくさんあるじゃん！
「いつまでパン焼いてるの？」は言葉だけだと冷たく感じますが、大きな路線変更を気づかせてくれたおかげでチャンネルは大きくなりました。
今でもよく言われますよ。
動画頑張りたい割に更新頻度遅くない？
すいませんねぇ。それはごもっともw
性格上、ネタの枯渇に怯えているのです。そして人に依頼するのも苦手。
だから週1くらいになっちゃうのですよ。
でも毎日8時間パソコンに向かっている側からしたら、甘えていると思われても仕方がないよな。頑張りますー。
自分で始めたことだよね？
こちらは10年近く前に夫に言われた言葉。
本人は覚えていないかもしれませんが、言われたわたしは鮮明に覚えていますw
当時、チームを組んでイベントなどを企画していました。
ママさんが集まるイベントが主の時代。
まだ気づいていなかったのですが、チーム戦が苦手。
なのでちょこちょこ振り回されたり、思うように事が進まないとその都度パニックになっていました。
そこでポロッと出てしまった一言。
なんかさー、嫌になっちゃうよね。
夫の顔色が変わる。
ねぇ、自分で始めた事だよね？自分がやりたくてやっている事だよね？そんなに嫌なら辞めたらいいじゃん。こっちは嫌でも会社で組織に揉まれてるんだけど。
ドキー！！！！（3回目）
ごめんごめん。これは本当にごめんと思いました。
そうなんですよ。やりたくないならやらなければいいのです。
なのに誰かにポジションを取られたくないからやっている。
で、文句をタラタラ言っている。
毎日一生懸命家族のために働いている人の前で言ったらいけない言葉第一位。
でもここでハッと気付かされました。
「そうか、やりたいことをやった方がいいのか」
おせーよって話でしょうか。
当時わたし26歳。
ママになって、講師をやって、それなりに人を集められるようになった頃。調子に乗っていたのでしょうね。若気の至りってやつでしょうか。
その後ちょっと考えました。
「このままよりも一回外に出てみよう」
息子が保育園に入るために就労証明も必要だったこともあり、このタイミングで一度全てをリセットすることに。
スポーツクラブで2年ほどパート勤務をし、パン教室から復活。あれよあれよとパン屋さんになり、今に至ります。
パン屋さんだけかな？
ここから2つの言葉はお世話になっていたメンターさんに言われた言葉。
3年ほど前に遠方に引っ越してしまったので、なかなか会うことはないのですが、今になって「これのことなのかな？」なんて思ったり。
「パン屋さんだけかな？」
この言葉はわたしがパン屋で一番ウェーイとなっていた時期。主催業とパン販売をメインにしていた時です。
性格上、前を向いて進むときは本当に前しか見えないタイプ。
この時わたしはこう思っていました。
まさに猪突猛進。
そこで言われた一言。
「本当にパン屋さんだけ？もっと向き合うことあると思うよ。」
ズキッ。ドキッではありません。ズキッ。
否定された気がしてちょっとショック。
今楽しいことやってるんだし、いいじゃん。やっと見つけた好きなことなんですけど。
ずーっと気になりつつ、過ごしていた数年間。
ようやく分かりました。
「そうだな、パン屋だけじゃないな」
パンを焼くことは確かに好きです。でも自分の天職と呼べるか？と聞かれたら、そうでもなく。
まだまだわたしにはやりたいことがあるんです。
”人に伝えること”が好き。
内容は何でもいい。
パンについてでもいいし、パン屋の運営についてでもいい。
育児に関することや主婦業に関することでもいい。
自分がいいなと思うことを伝えるのが好きなんです。
自慢したいとかでもなく、素直にみんなにいいものを伝えて共有したい。
前回の記事でもお伝えしていますが、「なんでそこまで教えてくれるの？」はよく言われます。
つまりそういうことなんだと思います。
のちのち「前に教えてくれたやつ、よかった！」と言われたりしたら、めちゃめちゃわたしは喜びます。
ここから考えると確かに「パン屋じゃないとダメ」ではない。
たまたまパンをきっかけにその喜びに気付いただけ。メンターさん、多分わたし気付いたよ！なーんて思ってます。
このままじゃダメだよ
先ほどのメンターさんの旦那さまに言われた言葉。
スピっていると言われたらそうなのですが、時々いらっしゃいませんか？
”全てを見透かしている人”
”全てが見えている人”
いや、これはスピでしょうかね。でも不思議ですよー。
何も言ってないのに、全部知ってたw
「そうか、家庭で苦労したんだね」
「心がピュア過ぎるから、人間関係は気をつけてね」
その方に会うときの緊張ったら半端ありません。
で、言われた言葉。
「このままじゃダメだよ。このまま突き進んだら崩壊しちゃうよ。ここから先は自分で考えて。分かるから。」
いや、怖過ぎる…。
当時、わたしはやはりウェイウェイ調子に乗っていました。
”家庭より仕事が楽しい”状態。
何だろう、崩壊って何だろう。しばらく頭にこびりつく。
息子が小学校に上がって気づきました。
そう。小学校に苦戦していたことで自分の中の過去の記憶がフラッシュバック！
以降、思い切って仕事を減らす。主催や出店を辞めて、別の進路をサポートする。（かっこいく言ってますが、実力不足で辞めたんですけどね）
”家庭”に苦しんでいたのに、”仕事”で埋めて見ないふりをしていた。
「このまま進んだら崩壊」
それだわ。
メンターさんの旦那さーん。多分気づきました（2回目）。
周りから見たら家庭に全振りしていて心配されそうですが、わたしからしたら人生の課題でもあります。
覚悟を決めてからは気が楽になりました。
猪突猛進なのもバレていたのでしょうか。分かりやすい人間なのもバレていたのでしょうかw
何はともあれ、今かなり充実しています。
今回のまとめ
今回は「ハッと気付かされた言葉たち」ということで、これまで言われた言葉を4つご紹介しました。
最後にポイントをまとめておきましょう。
よく言えばピュア、悪く言えば盲信しがち。
褒められても信じないくせに、心のどこかで喜んでいてそれが空回りする。
いわゆる”調子に乗りがち”なアレです。
そんな経験をずーっと繰り返しています。余計なプライドがそうさせているんですね。
ただ最近はどこか吹っ切れてきた気がします。
今はある意味挑戦者のような気持ち。
この気持ちに気づかせてくれたのはやはり家族。
夫は仕事で頑張っています。もうすぐ大きく環境が変わります。彼にとっては大きな挑戦。
息子は新しい場所で輝いています。思い切った進路選択をして世界を広げてくれました。彼もまた自ら切り開く勇気を持っています。
わたしだっていつまでも現状維持してちゃいけません。
せっかく感受性が異常に高いんですから、人の気持ちになって発信をしていきたい。
今の目標はそんなところかな。
まだまだ切り開いていきますので、ご期待くださいね。
