夫が海外に単身赴任になり、しばし。
当たり前ですが、こちらの生活に変化はありませんw
本人は密に連絡をとり、時差1時間を利用してモーニングコール担当のわたしです。
時差1時間って近場?
そう!赴任先は中国・上海。
近くて遠い国。
今回は「海外赴任が決まったら準備すること(手続き・役所関連)」と題しまして、渡航前に行った手続きを記録として残しておきます。
住民票もろもろの役所関連
海外に1年以上住む場合。基本的に住民票を抜くことになり、役所でもろもろの手続きが必要になります。
ざっと項目としてはこちら。
1つずつ解説していきます。
住民票の除票
“住民票を抜く“ということは「日本に住んでいない人」にカウントされます。
住民票が抜かれると困るのが、
- 各種書類が発行出来ない
- 印鑑証明が発行出来ない など
赴任する本人の身分を証明するものがもらえなくなること。
よく困ると言われるのが「車関係」。
例えば車を2台所有していたとします。
夫の赴任中に乗るのは基本1台ですよね。
2台あったらその分維持費がかさむので、自分が主に乗る方を残して廃車手続きが必要。
この時、すでに出国していると廃車手続きに必要な印鑑証明を出すことが出来ません。
そうなると手続きが宙ぶらりん。
税金や管理にお金がかかってしまいます。
あかんぞ!これはあかんぞ!
一応対処の方法はあるようで、現地の大使館を通して居留証明書を発行しなんとかして手続きを行った方も。
我が家は幸いにも2年前から車を1台にしていたので、車に関しては登録状況を確認しサクッと完了。
なお1度でもローンを組んでいると「販売店が所有者」になっているらしく、特に名義変更は必要ありませんでした(確認をしています)。
3年だけ組んでいたローンがここで役に立つとは。
住民票を抜く関係でもう1つ。
世帯主の変更も行います。
世帯主はその世帯の代表者のこと。
その人が抜けたら代わりが必要。一般的に夫から妻へ変更となります。
我が家はなぜか世帯主がおばあちゃんだったので、結果的に変更なし。何も状況は変わりません。
たぶんおじいちゃんが亡くなったときにそのままスライドしてたのでしょう。
そういえば毎度指摘されますw
おばあちゃん本人も気づいてないので今回一応伝えておきましたが、「まーええがん!」と言われ、終わりましたw(確かに支障はないのでそうか)。
納税管理人の選定
お金関係で支払いがある場合に備えて、納税管理人を定める必要があります。
例えば土地を持っていて固定資産税の支払いがある場合は、納税管理人が代理で行うことになるそう。
とはいえ自動引き落としならそのままでいいし、支払い伝票がきたとて、お金を払えばいい。
一応カタチとしてはそういうものがあります。
海外赴任に家族帯同する方の中で、自宅を貸すご家庭もありますよね。
その場合は納税管理人に代理で確定申告をしてもらうといった感じです。
夫は2024年1月末に出国。
ふるさと納税(寄附金控除)や医療費控除で確定申告が必要でした。
納税管理人について確定申告の書類で書くのかな?と思い、先日税務署に問い合わせてみました。
返答は『税金納めてくれれば大丈夫』。
つまり特に書くことはなさそうですねw
こういうところは案外適当なのかしら。
なので確定申告は例年通り手続き予定です。
改めて問い合わせしたところマイナンバーカードの関係もあり、「納税管理人:〇〇」と手書きして提出しました。税務署さん、適当なこと言わないで!w
納税管理人は誰でもいいのですが、単身赴任の場合は妻が多い。今回はわたしですね。
家族で出国となると両親にお願いすることになるかなと。
もちろん弁護士等外部でもいいそうです。
納税管理人についての書類は支所ではなく、本庁に提出とのことで電話して紙を取り寄せて手続きは完了しました。
マイナンバーカード返却と印鑑登録書
- マイナンバーカード
- 印鑑登録書
この2点は出国日と同時に効果がなくなります。
マイナンバーカードは一度返納となり、カードに「国外転出のため返納」と印刷され、現在わたしが保管をしています。
帰国したら申請をして同じ番号でリスタート。
印鑑登録書は出国日に消滅するので、帰国後に再登録をするとのことです。
児童手当の氏名変更
児童手当(子ども手当)の変更もありました。
夫は廃止届、わたしは新規届を提出。
夫ほど収入がありませんので、もらえるものはしっかりいただけます。
いいのやら、悲しいのやらw
同時に子ども医療費受給者証も確認されました。
以前は親の名前が記載されていたそうで、記載がある場合は変更することになります。
我が家の場合は一度会社名が変わって作り直しているので名前の記載はなく、そのままでいいとのことでした。健康保険証等はそのままです。
以上で手続きは完了!
市役所関連はいくつかやることがありますが、一気にやってくれるので15分程度で終わりました。
我が家は単身かつ持ち家。
もともと車が1台だったし、持ち家だし、家族は近くに住んでいるしで、やることは比較的少なかったように思います。
これが家族で出国となると空き家になる自宅や車の売却などやることがてんこ盛り。
家族帯同の大変さを身をもって知りましたw
もし遅れての帯同になると全てが自分に!?
一応心の奥底に覚悟はしておきます。
会社関連の手続きは勤務先のマニュアルに従って行います。
会社や部署によって手続きが少しずつ違い、「聞いていたことと違う!」ことはいくつかありました。
大量の予防接種
まず、海外赴任に向けて健康診断が何度かありました。
- ビザ用の健康診断
- 海外赴任用の健康診断
ビザ用に関しては東京まで行きました。1時間半で終わり、トンボ帰り。お疲れちゃん。
海外赴任用の健康診断は普段とほぼ変わらず。
赴任前、赴任中、帰任時とあり原則会社負担で行ってくれます。家族が帯同している場合は家族も行います。
赴任前の健康診断の結果をもって、海外赴任の内示から確定に変わりました。
その他、予防接種も大量にありました。
渡航前の予防接種は実に6回!
渡航する国によって内容は異なり、中国赴任は三種混合、日本脳炎、A型肝炎、B型肝炎、狂犬病。
特に狂犬病は発症すると致死率100%。
日本は野良犬は少ないですが、狂犬病って犬だけではないんですよね。
確か金田一少年の事件簿でそんな回があったような(あ、「魔犬の森」のやつですね、どーでもよ)。
1回打つと10年ほど効果が有効とのこと。
わたしたちも遊びに行くにあたり、打つ予定です。
予防接種スタートの日を決めると一気にスケジュールを決めてもらえるので、それに沿って接種をしていました。
11月から12月にかけて毎週のように打っていた気が。
また2006年より前に生まれていたため、
麻疹(はしか)ワクチンが追加となりました。
麻疹ワクチン接種は予防接種法により、過去の接種年齢により異なるそう(自治体等による地域差あり)。
- 2006年4月以降:1歳と小学校就学前の2回定期接種 →きちんと打っていれば抗体があるはず
- 1978年から2005年:1回または2回接種 →人によっては十分な抗体がない場合がある
- 1977年以前:ワクチンは任意接種。但しほとんどの人が麻疹に自然感染したため、抗体がある可能性が高い
採血して抗体が少なかったため、追加というわけですね。
少々副反応も出まして、お疲れ様でございました。
そんなこんなで大量の予防接種は以上。
わたし自身、重度の卵アレルギーもち。インフルエンザなど予防接種の中にはときどき打てないものもあるので、要確認の上接種します。
銀行口座の手続き
お次は各種銀行口座のお話。
海外赴任が決まって一番驚いたこと。
証券口座は原則解約で投資は出来ない。
我が家、投資を頑張っていましたのでね。これを知った時はさすがに悲しそうでした。
ただお給料面でそれ以上にリターンがあるので、そこは切り替えて変更手続きを行うことに。
ざっと銀行・証券口座についてまとめておきましょう。
証券口座は次の項目で解説します。
なかなかびっくりポンですね。
銀行口座について
銀行側としては届出を出さないと気づくことは出来ないそう。
だから正直そのまま放置でもいいのかもしれませんが、我が家はそのあたりかなり警戒しちゃうタイプ。
入念に下調べを行いました。
ネット銀行は息子の口座もあったため、親権者変更。
これがねーー、めんどくさかった。
まず両親揃って電話で問い合わせ(しかもカケホーダイ対象外)。
そのあと書類が届くわけでもなく、指定された文面をこちらが書面で出す。
その文面が長い長い…。
親権者変更とともに電話番号・アドレスも、わたしのものに変更しようとしたら、次は口頭連絡で指定されたアドレスに文面を送信…。
理由を伝えると「イレギュラーですから」と言われ、「いやいやむしろあり得ることでしょ!みんなやってないんじゃないすか?」とツッコミを入れたり。
ゴタゴタしていて1ヶ月近くかかりましたw
日本に住む上でネット銀行は便利ですが、子どもの名義はいざ変更しようと思うと根掘り葉掘り聞かれますねぇ。
大手銀行は問い合わせをして、そのままでいいとのことで現状維持にしました。
外国送金について
特徴的だったのは「外国送金」。
外国送金というと一般的には何かしらのサービスを契約になります。
我が家は単身赴任ということもあり、基本的には海外のお給料は夫の生活費として、日本のお給料は残留しているわたしたちの生活費として使っていくことになります。
よっぽど足りないということはないと思うのですが、万が一海外でお金が足りなくなった時のために「外国送金」の手続きだけはしておきました。
グローバルダイレクトは郵便物の手続きもしてくれるそうですが、なんせわたしたち家族は日本に残っていますからね。
そこまでのサービスは不要ということで電話で相談しながらこの手続きを行いました。
三井住友信託銀行では「プレスティア」という海外赴任向けのサービスもありますが、仕組みがまぁ複雑で。
一応開設はしましたが使わない予定w
現地での銀行口座は?
入国した翌日に付き添いのもと、現地の銀行口座を開設。
アプリと紐付けて基本的にはQRコード決済とのこと。
WeChat PayもしくはAliPayを使います。
日本でいうPayPayが国の中心で動いているみたいなイメージ。
偽札の関係で現金がほぼ使えないらしいよ。
つまりスマホの充電がなくなったら詰みます。
そのためモバイルバッテリーをいくつか持参してますw
あとは行ってみないとわからないので、また遊びに行った時にレポしますね。
わたし、1人で買い物行けるのかな。
証券口座の手続き
そういえば海外赴任したお友達が言ってました。
これだけ海外赴任が多いとね、銀行口座も含めてスッキリしちゃうよ。
そう。そのご家庭。知っているだけでもすでに4回海外に行ってます(今も家族帯同中)。
毎回この手続きを…尊敬しかない。
今回の赴任にあたり事前に教えてもらっていたのですが、そういうことかー!といろいろと分かったのはごく最近。
やっぱりショックだったのは「証券口座」。
あとあとなんかあったら嫌なので解約しました。
幸運だったのは売却当時、かなりの利益を含んだ状態だったこと。
帰任してからまた始めればいいよね。
なんとか気持ちを切り替えることが出来たのです。
とはいえ、投資信託は長期がベストと言われます。数年で途切れてしまうことは無念だったことでしょう。
一部の証券口座ではNISA口座を維持することが出来るそう。
ただ、NISA口座の中で維持できるのは“日本株“がメインとのこと。
つまり外国の投資信託はどちらにしてもアウト。
持っていたのは…外国の投資信託よねー。
証券口座をそのままにして出国される方もいますが、万が一国内に住民票がないと分かった場合は口座凍結。
凍結といってもお金を取られるわけではありませんが、なーんか気持ちが悪い。
マイナスに転じても何も出来ず塩漬け。
プラスになっても売れずにヤキモキ。
我が家は正直に解約手続きを取りました。
めんどくさかったのが息子の証券口座。
ネット銀行と同じ系列の証券口座。
ネット銀行は情報を変更しようとするとエラーが出たので直接電話で問い合わせたのですが、証券口座は情報を変えることが出来ました。
ほっと一安心、と思ったら。
なんとわたしも息子も口座凍結。おい!
もちろん即問い合わせまして、各種書類を提出して情報を変更。
親権者変更も夫からわたしにし、息子の未成年口座は現状維持しています。
会社は「証券口座などは知らないから自己責任ね」とのこと。
だよねー。
とりあえずネット系は普段は便利だけど、何かを変更しようと思ったらめんどくさいことを学びました。
今回のまとめ
今回は「海外赴任が決まったら準備すること(手続き・役所関連)」と題して赴任前までのもろもろについてまとめてきました。
ポイントは割愛します。
この記事は記録用でもあるので、あと1本続きますw
次はね、荷物の準備とお給料事情の予定です。
内示から出国するまで4ヶ月弱。
忙しくも、あっという間の日々でした。
家庭優先でずっと暮らしてきて、「なんで付いていかないの?」とよく言われます。
それは息子の教育事情を優先したから。
息子が小さければ帯同していた。
彼は中学生になり、どちらかといえばコミュ力は低い。
今は日本でまずそこを鍛えるタイミング。
だから単身赴任を決断しました。
遊びに行って、雰囲気を感じて「いいかも」と決断をしたら途中帯同も考えています。
そのときにまた手続きでワタつくのでこうして記録を残しています。
そう。わたしの行動が無駄が少ない。
どんな決断になったとしても、家族優先で動く覚悟はございます。
そのときがきたら、それはそれでね。なんとか生きていくでしょう。
人生って面白いな!
楽しく生きていこうではありませんか。