今回はキャッシュレス決済の話。これまで何度か記事にしてきました。
いくつか質問をいただくのですが、共通して「普段現金派でわからない」という方が多い印象。というわけでこの記事ではその部分をフォローできたらと思います。
名付けて『キャッシュレス決済の基本』(まぁそのままなんですけどw)。
使ったことがないものを導入するのは怖い。そうなると導入したとして聞かれてもよくわからない。
今回はメリット・デメリットを含め、解説していきます。
すでにキャッシュレス生活をされている方は知ったことも多いかと思いますが、復習がてらぜひ最後までお付き合いください。
キャッシュレス決済の種類
これまでもいくつかワードが出てきました。知られているものをいくつか挙げてみます。
- クレジットカード
- QUICPay、iD
- Suica
- PayPay
- デビットカード
- プリペイドカード
これらはすべてキャッシュレス決済です。
「ん?どゆこと?」という方もいるかもしれません。
全部キャッシュレス決済。でも種類があるんです。
キャッシュレス決済は大きく分けて3種類。
- プリペイド方式
- ポストペイ方式
- デビット方式
違いは「支払いのタイミング」。それぞれ解説していきましょう。
1.プリペイド方式
- 支払いのタイミングは「前払い」
- チャージして使うため、上限を設けやすい
- 例:Suicaなどの交通系マネー、PayPay、nanacoなど
プリペイド方式はそのチャージ方法の中にクレジットカードチャージがあったりします。そうすると使うときはプリペイドですが、チャージするときはあと払いになります。その点は注意が必要です。
最近はプリペイド方式のクレジットカードもあります。
例えば「かぞくのおさいふ」。
小学生以上でもてるカード。海外でも利用できるので、息子も夏休みの留学で使いました。
2.ポストペイ方式
- 支払いのタイミングは「あと払い」
- 支払いから1.2ヶ月遅れて支払う
- ラグがあるため使いすぎには注意
- 例:クレジットカード、QUICPay、iDなど
一般的に「クレジットカード」と呼ばれるものを指します。QUICPayやiDなどはカードを出さずにスマホで決済可能。タッチ決済も同じような感じです。
支払いまでに時差があるため、つい支払えると思い「明細がきてドキッとする金額だった」となりやすい。ただマイルやポイントが貯まりやすいので、上手く使えばめちゃめちゃ味方になります。
3.デビット方式
- 支払いのタイミングは「即時払い」
- 銀行口座からの即時引き落としのため、残額が上限となる
- 例:デビットカード
デビットカードは銀行と直結。支払いのタイミングで引き落とされるので、タイムラグがありません。そのため帳簿で時差が生じず、簡素化できるのがメリット。
まずはここまで大丈夫かな?
最近よく聞く「なんちゃらペイ」は使うときはプリペイド方式。こちら、カードでチャージをするとポストペイ要素がある。この点は注意が必要です。
理由は「どこで使ったか混乱する」からです。
そしてクレジットカードと呼ばれる中にも「基本のカード」「プリペイドカード」「デビットカード」があり、VISAやMasterCardなどブランドが記載されています。この2つのブランドであれば大抵の国で使えます。
この項目では「支払いのタイミングが違う」と覚えておいてください。
結局どれがいいの問題
さて、ちょっと混乱しているかと思います。
「だから結局どれがいいのよ?」って話ですよね。これね、考え方がいろいろあります。
この記事の趣旨は「まずは使ってみよう」です。つまりお店に導入する以前に自分自身が使うのが目標。
個人的には「主力を決め、分散は最小限」がいいかなと。
よくポイントを狙って分散している人がいます。…というかわたしも以前はそうでした。
でも分散すると管理が仕切れないんです。
あとよくあるのが「中途半端に現金払いを残す」。これ、一番もったいない。
中途半端に残すとこんな心理がはたらきます。
今日は現金でいっか!
これね、危ない。よくダイエットで食事記録とかつけるじゃないですか。「食べてないのに痩せない」という人ほど無自覚に食べてる。わたしがそうだったからよくわかりますw
現金払いとカード払いも似た立ち位置。
お笑いのドーナツ理論じゃないですが、現金払いしたから記録に残らないとかではなく「結局のところ使っている」のは同じ。
となると、生活に取り入れるなら一度徹底的にやるべし。
ってことは家族がいらっしゃる場合は……家族単位で考える必要があるんです。
もちろん「生活用」「個人用」のカードがあってもいい。やるならメインは決めたほうがいい。
それをカードメインにするのか、PayPayをメインにするのかは自由。
ただ、メインは決めましょう。そしてサブも決めておく。
次の項目では我が家の例を挙げていきます。
まずは自分で使ってみよう
今ではえらそうに話していますが、もともとわたしは根っからの現金派。
しかも性格的に「なかったことに」をしやすいタイプ。最近は極力キャッシュレス決済を使うようにしています。
…なーんて言っていますが、実は一度挫折。コロナを機に満を辞して再開し、管理。
中途半端に現金払いを残すことを辞めて、オールキャッシュレスにすることで「見える化」に成功。
年間いくら貯蓄しているかは言いませんがw今は海外赴任も相まって相当額貯蓄できています。まぁ、今からが子育てでお金がかかりますけども。
最近だいぶ落ち着いたのでまとめてみました。
生活費はすべてANAのゴールドカード。でんきも「ANAでんき」を契約。
ふるさと納税も「ANAふるさと納税」(今は海外赴任中のため休止中)。
我が家の最終地点は「マイルで飛ぶ」です。そう、飛行機代を極力出したくない。
メインのカードはマイルの還元率がいい「JCBのANAゴールドカード」。
人によってはそれが楽天かもしれないし、docomoのdカードかもしれません。いわゆる“経済圏“をみつけるとまとめやすいです。
ただし経済圏はひとつやめると他に影響してくるので、そのあたりは入念に調べておきましょう。なおスマホは気軽に乗り換えたいのでpovo。
最終地点をどこにするかで選ぶのがベスト。我が家なら「マイル」ですね。
そうなると生活の場合は家族で話し合う必要があります。ここは逃げずにご家庭で話し合ってみてください。
「まだ生活費をすべては無理…」という方は、おこずかいをキャッシュレス決済するのはどうでしょうか?
あと払いに不安があるならプリペイド方式。
先ほどお話しした「かぞくのおさいふ」はタッチ決済にも対応していいるので、取り入れやすいかなと思います。もちろん無料で使えます。
やっぱりね、わからないものは使えない。使えないってことはお店に導入できない。
そうなると時代に乗り遅れてしまう。
こういうときは「ちいさくはじめる」がヨシ。きっと便利に感じると思います。
で、どれを導入したらいい?
さて、ここまでキャッシュレス決済の基本をお伝えしてきました。
この記事の最終目標は「キャッシュレス決済をパン屋に導入する」こと。
導入のメリット・デメリットをまとめておきましょう。
デメリットは導入してしまえば、そして慣れてしまえば解消されるものばかり。導入しないデメリットの方が多いかなと思います。
導入に関しては過去の動画を参考にしていただければと思うのですが、一旦の判断基準は「店舗があるか否か」となります。
例えば「楽天ペイ」。各種カードからタッチ決済、交通系マネーなどほとんどの機能が使えるのですが、店舗がないと導入が微妙。そうなると移動販売やイベント出店のみだと難しいですよね。
最近はスマレジなんかも出てきていますが、料金形態が割と複雑。
機能を少し増やそうとすると月額料金がかかってきます。
なのでやっぱりここに戻ってくる。
- Square
- STORES
- AirPAY
ここで3択にするとよく聞かれます。
「どれがいいと思いますか?」
どれでもいいのだけれど、今わたしが導入するなら「Square」。とにかくシンプルに使いたいなら「STORES」とお答えしています。
それぞれ載せておきますので気になればそちらから詳細をみてみてください。あまり理由をかけないのは「ほぼ変わらん」からですwだから直感でもいいのかなとも。
わたし自身はずいぶん前に導入していること、ネットショップと同じブランドにしたので「STORES」です。
いつもちょっと遅れていろいろ対応するのですが、総じて不便もしていないのでまだ利用予定です。
今回のまとめ
今回は「【慣れていない人向け】キャッシュレス決済、基本のキ」をお伝えしてきました。
何度か出てきている「現金払いは極力抑える」。お金の管理が苦手なわたしが常にハマっていた穴がコレでした。
結局のところ現金払いはカタチが残りません。そうなると「たまたま入っていたし」とかいって現金にし、普通にカードで払って、いつの間にかお金が思いの外ナイ。
おこずかい帳なんて書けるわけがない。
なら「すべて”見える化”しよう!」
全部見えてしまうことで自ずと無駄使いが減ります。
無駄遣いが減って、財布も重くない。これ最高。
日本の場合はまったく現金ゼロではまだ生きれません。これね、こないだ遊びに行った上海ではオールキャッシュレス。むしろ現金を使うと白い目で見られるくらいw
だから財布にはいくらか入れておきますが、なるべくそれは使わない。非常時にする。
そんなこんなしながらわたしも慣れていきました。
「キャッシュレス導入前に自分が使う」
話はそれから。ぜひ軽めなところからはじめてみてください。