今回は「自宅起業のメリット・デメリット」についてお話します。
起業といってもたいそうなことではなく、”自宅で出来る働き方”みたいに捉えてもらえればと思います。
自宅で出来る仕事といえばかつては内職でしたが、今は自分が作った商品を自由に販売することが出来ます。
オンライン化が普及したことでパソコン1つで仕事を受けられるようにもなりました。
わたしもその中の1人。
自宅工房でパンを焼き、発送しています。
自宅で仕事が出来るのはいいこともある反面、もちろんデメリットもあります。
今回はそんなお話を出来たら。
いつもは4項目にしていますが、メリット・デメリットに分けて解説していきます。
全部で8項目あるのでサクサクっといきましょう!
それでははじめていきましょう!
メリット①休みを自由に取れる
自宅で起業する最大のメリットは「休みのとりやすさ」。
特に子育て世代では子どもの体調不良はつきもの。
なんだか子どもの様子がおかしいな。
もしかしたら明日熱が出るかもな…。
という予感、なぜか当たりますよね。
外で勤務をしている場合は熱が出ない段階で仕事を変わってもらうわけにもいかず、かといって熱が出てから代わりを探そうにも急な出勤になると代わりが見つからないことも。
最後は必死の頼み込みですよね。
わたしもパート時代、ありました。
自分は元気なんです。
でも小さい子を1人お留守番させるわけにもいかん。
「申し訳ないです」と何度も言って電話を切る。
この経験、皆さんもされたことでしょう。
自宅でお仕事をする場合は多少軽減されます。
わたしの場合はパンを焼いています。
仕込んでしまったら焼かねばなりません。
救いはパン工房が自宅の隣ということ。
「ちょっと焼いてくるね!」と抜けることは出来ます。
子どもは月日が経てば大きくなってきますから、本当に小さいうちはぜひお子さんと過ごしましょう。
体感としては小学校4年生くらいからかなり楽になってきたかな。
中学生になる現在は送り迎え以外、本当に楽になりました。
他には旅行の計画も比較的立てやすいかなと。
外で仕事をしていると曜日でシフトが決まりますよね。
絶妙な曜日に固定シフトがあると計画が立てられない。
自宅で仕事をする場合は長期連休も取れます。
ただ休んだらお金は稼げません。
バランスよくお休みを考えましょう。
メリット②家事按分で経費に出来る
お次は会計管理のお話。
何度か動画に出てきていますが、自宅が仕事場の場合は「家事按分」で経費に計上が出来ます。
改めて家事按分について知っておきましょう。
家賃なら面積から計算する方法や使用している時間で決める方法があります。
自宅が仕事場だからこそ出来る技でもあります。
上手に、そして適切に利用しましょう。
メリット③出勤時間がない
自宅以外の場所で仕事をしていると必ず出勤時間がかかります。
自宅が仕事場ならその時間はかかりません。
わたしの場合は工房は自宅から数歩。
自宅真隣の元イナバの物置を改装してパン工房を作りました。
オンオフの切り替えは必要ですが、「仕込みをしておこうかな」と思えばすぐ出来ます。
後から出てきますが、もちろん近いゆえの弊害もありますよ。
ちょっとした作業をすぐしようとしてしまうんです。
オンオフの切り替えは難しいなぁと常々思っております。
メリット④慣れた環境で仕事出来る
自宅ですからやはり気楽です。
1人で全てやっているのでとても自由。
どうしても外で仕事をすると人間関係が生じます。
良いのか悪いのか人付き合いが皆無になるので、かなりマイペースに生きることは出来ます。
ただ時々ちょっと寂しくなることもありますw
そんな時はお友達とお茶をしてみたり。
自分の精神状態の管理はちょっと大変ですが、これも慣れたら意外と楽です。
そんなお話もまたしましょうかね。
デメリット①オンオフの切り替えが難しい
ここからはデメリットをまとめていきます。
工夫すれば対応できることが多いので、対策についても合わせてお話していきますね。
誘惑がたーっぷりありますよね。
スマホが近くにあると触りたくなるし、テレビを無意識でつけようとしてしまう。
ちょっと時間があると昼寝したくなるし、気づいたらかなり時間が経っていた、なんてことも。
我が家は夫が在宅勤務をすることが多いのですが、彼の切り替えの能力は本当に見習いたい…。
わたしの場合はどう対策をしているかというとパンを焼くときは動く作業なので比較的楽。
「よし、やるか!」と、とりあえず工房に移動します。
移動したらやらないといけないのでやります(要するに気合いです)。
問題はパソコンの作業の時。
こちらはご存知、誘惑だらけ。
最近知った自分の特徴として「時間で区切ると集中出来る」ことが判明。
Apple Watchのタイマーを1時間セットして「よし、タイマーが終わるまでに台本1つ終わらせる!」と意気込んで始めると集中出来ます。
場所を変えれば切り替えられるのでは?と思いきや、周りの雑音が気になってしまうタイプ。
学生時代、図書館や学校で勉強出来なかったなぁ。
その割に自宅で仕事をしているのはなかなかリスキーではありますが、時間の自由度を選択し続けた結果、こうなりましたw
対策としては『時間で区切る』ですね。
デメリット②個人情報の流出リスク
本当の初期の初期。
自宅でパン教室を開催していました。
楽しいことは楽しかったのですが、ある日夫に言われました。
この辺りはあまり人が来ないから(田舎だから)気になる人もいるかも…
言われてみれば新規の方が来る時。
ご近所の皆さんの視線が少々気にはなっていたのです。
自分が育った環境は実家が自営業だったこともあり、常日頃お店にはお客さんがいた環境。
家族以外の人が家に来ることはなんとも思っていなかった。
しかし嫁入り先はそういうわけにもいかなそうだ。
というわけで自宅でのパン教室は1.2年ほど続け、そのあとは公民館やガス屋さんのキッチンを借りることに。
これにて解決、と思いきや。
まだありました。
それはネットショップを運営する時。
ネットショップでも個人情報は取り扱います。
商品の発送をするにも住所は必要ですよね。
お客さんは先に住所を教えてくれているので、もちろんわたしも配送元として住所は出します。
問題はネットショップの画面。
「特定商取引法に基づく表記」というところに”氏名、住所、電話番号”を記載する必要があったんです。
ここで「特定商取引法に基づく表記」について知っておきましょう。
最近になり消費者庁が”一定の要件を満たせば住所などを非公開できる”という規定を設け、各種ネットショップが所在地・連絡先の非公開機能を実装。
minneでは1年ほど前に個人事業主を含む”個人”に限り、特商法表記の非公開設定が出来るようになりました。
他のショップも同様です。
現在は氏名のみ公表はありますが、以前よりは確実に安心して登録が出来ています。
ただ2年くらい公開していましたが、特にトラブルはありませんでした。
まぁ、営業のお電話はよく鳴りましたがw
出来る範囲の対策はしておきましょう。
デメリット③全てが一人での作業
これはもう「そうだよねー」という感じですが、一人運営は全ての作業を一人で行います。
わたしの場合なら
- 宣伝
- 焼成
- 発送
- 連絡
- 会計
こうやって動画を出していると
- 台本作り
- 録音
- 編集
- 公開
- 各種事務作業
全て一人で行っています。
委託するという方法もありますが、これがねー性格的に出来ないので小規模で細々運営している次第w
向き不向きに関していえば”人による”としか言えません。
チームで進めていくことが得意・好きな人もいるし、わたしのようにチーム戦が苦手な人もいます。
自分の性格と向き合いながら、どこまでやるかと考えていくことをオススメします。
個人的にはマイペースで気楽に動ける”今のこの環境”は性格に合っています。
デメリット④経費を勘違いして使いそう
こちらは「注意するしかない」に尽きますね。
経費は経費で、確かに売上から差し引くことは出来ます。
つまりは”使いすぎは注意!”です。
一時わたしも勘違いしていました。
そうなるとお金は全然貯まりません。
工房を作ってすぐなら多少いいかもしれませんが、数年経ってくるといろいろとガタが来ます。
発酵器が壊れたり、こね機が壊れたり。
車関連で言えばタイヤの交換もあるし、車検だって2年に1回やってきます。
車は仕事道具でもありますしね。
コピー機も突然壊れるし、スマホやパソコンの買い替えもある。
いろんな更新料も毎年、毎月かかります。
結局ずーーっとお金には追われるんですw
なので『無駄遣い禁止』。
残せる時に残して”その時”に備えましょう。
今回のまとめ
今回は「自宅起業のメリット、デメリット」ということで自宅を仕事場にすることについてまとめてきました。
ざーっくりとまとめておきましょう。
自由というのは時に味方であり、時に敵になります。
自己管理を怠るとただただ無駄な時間を過ごすことになる。
ルーティーンを決め、時間を測り、ある意味機械的に動けたもの勝ちだと最近は思っています。
でもね、家族との時間はしっかり取れます。
家族のサポートもしっかり出来ます。
わたしはそれがしたかった人なので今の働き方はすごく好きです。
この働き方が全ての人の参考にはならないですが、「こうやって働いてみたい」という方に届けばいいなと思います。