1年のうち3月から11月はイベントシーズン!
梅雨や台風など雨に悩まされることもありますが、暖かいとやっぱり外に出ていきたくなるもの。
今回は「ちいさなパン屋がイベント出店するときに用意しておきたい基本アイテム」を5つご紹介します。
割とコロコロとアイテムを変えがちだったわたしですが、コレ!というアイテムに出会ってからはめっきり浮気しなくなりましたw
予算や車の大きさなどもあるので、その辺りもお話しつつ解説していきます。
出店前に考えておくこと
アイテムを購入する前にいくつか考えておくことがあります。
- 購入のための予算
- 自分の乗っている車 以上の2点。
予算は言うまでもなくですが、問題は車の大きさ。
イベント出店はイベント会場までパンを運び、現地で販売していく方法となります。
焼き上げたパンを箱に入れて持っていくのですが、パンによっては積み重ね厳禁。積めたとしても1段まで。
焼き上げる個数分の箱が必要になりますよね。
箱自体は積むことはできますが、思った以上に場所を取ります。
ちなみにわたしの場合は現在「SUBARUのフォレスター」に乗っています。
この車なら大きなタープも余裕で乗せることが出来ます。
少し前まで乗っていたのは「SUZUKIのラパン」。
こちらは小回りがきく最高の車ではありますが、大きなタープを乗せると助手席部分から荷物を乗せるスペースまで完全に支配。
運転席後ろのスペースで残りの荷物を入れることになります。
大きなタープを乗せられないことはないけど、パンの個数に合わせて車を使い分けていたよ。
普段乗っている車の大きさも配慮しながらアイテムを選択することをオススメします。
主婦の方だと割と大きめなファミリーカーに乗っている方も多いのでその場合は余裕です。
どの車であってもパズルのような状態にはなります。
見事なまでに荷物を入れていく姿は見ていてとても面白いです。
ぜひ出店される時には他の出店者さんの様子、覗いてみてくださいw
出店のコツは別記事にまとめています。
基本アイテム1:タープ&重石
屋外出店の必須アイテムといえば「タープ」。
キャンプが流行り始めた頃からいろんなタイプのものが販売されるようになりました。
わたしも初めの頃はよくあるネイビーやグリーンのタープだったり、そのタープにステンシルしたりして使っていました。
が、やはりイベントでシャキっとするのは『白いタープ』。
ネイビーやグリーンに比べて圧倒的にキレイめな感じになります。
数年前から安くて軽い白系のキャンプタープ増えてきましたが、強風などに強いのは“イベントタープ“と呼ばれるもの。
お値段としては2万円弱くらい。
イベントではブースの大きさが指定されています。
2.5−3mのブースが多いですが、念のため2.5mにしておく方が無難です。
2mサイズもあります。
わたし自身は2mを持っているのですが、荷物などを入れると動けるスペースは限られます。(ほら、キュンキュンでしょ?w)
2.5mのが大きくて自由がきくなーとは思いますが、今更買い直すのもなんだかなということでそのまま2mを使っています。
折り畳んでも150cm近くあり、重さは15-20kgくらいあります。
わたしは力はあるので片手でも持てちゃいますが、レディには辛い重さですねw (わたくし、なんと握力が40kg近くあるんです)
組み立ても片付けも1人だと難しいのも難点。
イベントではお隣の出店者さんと協力しながらみんなで助け合います。
重さが15kgある、とはいえ強風対策は必須。
なので必ず重石も購入しておきましょう。
この重石はタープの脚に固定するもの。
風のない日は脚に乗せておくだけでもいいですが、突風が吹くこともあります。
パンが飛ばされるのはまだしも、タープが飛ばされたら完全に事故なので自分の身を守るためにも重石は必ず用意しておきましょう。
ネットでも購入できますが、ホームセンターに1つ800円くらいで売ってます。
わたしは黒い重石を購入して自分でステンシルしました。
重石なので重さは1つ10kg。
持ち手は人差し指1本サイズなので、指1本で持つにはこれまた重い。
無印の袋なんかに入れて見た目も可愛く、持ちやすく工夫されている出店者さんもいましたよ。
天気が確実に大丈夫そうな日はタープなしの青空出店されているお店もありますが、飲食ではオススメしません。
ちょっと日光が当たるだけで袋が曇ってくるし、それは食品衛生上もよろしくないのでパンでの出店は必ずタープを用意しましょう。
基本アイテム2:机
机はどんなディスプレイにするかによって大きさなどが変わります。
大きく分けると2パターン。
- キャンプ机に布をかけるスタイル
- 木の机でそのまま置いちゃうスタイル
これですね、どちらも試したのですが結構悩ましいのです。
それぞれ特徴を挙げていきましょう。
まさに一長一短だね!
わたしは混合派です(欲張り)。
収納力は大切!ということでメインディスプレイはキャンプ机に布をかけています。
大きめの机の下に一回り小さい机を置いてパンの在庫をしまえるようにもしています。
後ろの机は布がなくても映える机にしてそのまま在庫の箱を置く。
ディスプレイにある程度の個数を並べるので、在庫としては6個くらい大きい箱があれば配置可能。
ちょっと細かい部分にはなりますが、出店準備と出店中では太陽の場所が変わってきます。
つまり日差しの方角が変わってくるのでその部分も計算してタープの真ん中あたりに机を配置するのがオススメです。
オススメの机としては
- キャンプ机なら「コールマン」
- 木製の折りたたみなら「無印良品」または「山善」
コールマンは大きさがいろいろありますが、机の下にサイズ違いの机を置きたいなら180cmと120cmの組み合わせ。
2.5mのタープにピッタリハメたいなら120cmを2つ。
が、ぴったりハメちゃうと身動きが取れないので要注意。
L字に並べてみたり、導線を考えてみたりイベントで自分が出店する場所に合わせて考えます。
この辺りのディスプレイの話はまた解説予定です。
木製の折り畳み机は勉強机サイズ。幅は80cmくらいが多めです。
そのまま置いてみたり、2つ繋げて布をかけてみたり超万能。
キャンプ机より重いし場所も取りますが、雰囲気を出すのに適しています。
机の脚が木だとなんとなくカッコいいし、キャンプ机より安定感もある。
脚をしっかり拭いておけばイベント以外の日は自宅の作業用としても使えます。
1万円以下でお値段以上。オススメです。
基本アイテム3:布
イベント出店に「布」は必須!布こそ超万能アイテムです。
用途もいろいろ。
- 机にかける
- パンを守る
- 雰囲気を出す
- 荷物を隠す
- 日除け
出店者さんによっては布だけでなく、木やお花、グリーンなどでかっこよく装飾されていたりしますよね。
色や素材を変えるとグッと印象が変わります。
わたしは一時期かなりゴツい感じの雰囲気でしたが、そこを抜けてからは白い布でおしとやかを演じておりましたw
白は白でも真っ白からクリーム、グレージュまでさまざま。小道具と合わせて雰囲気を出していきましょう♪
大きさとしてはキャンプ机を隠すなら2m×1.4mくらいのものがオススメ。
短すぎると下にしまってあるものが丸見えになっちゃうので、もしお気に入りの布の長さが足りなければ2枚重ねて長さを出したり、ギリギリまでずらして前を隠すようにしましょう。
イベントではお客さんが写真を撮ってくれたりします。
そんな時に机の下が丸見えだと密かに凹みます。
いつなんとき撮られても大丈夫なように入念に準備しましょう。
基本アイテム4:パンを入れる箱
パンはそのまま持っていくわけにはいきませんよね。
何かしらの箱に入れて持っていきます。
箱に関しては本当にいろいろと冒険しました。
一番初めはコストコでもらえるフルーツ用のダンボール。
これ、パンをちょうど2段に入れることが出来るんです。
が、段ボールゆえすぐダメになる。
大きさはベストだし、委託販売や大口の注文の時などはそのまま廃棄してもらえるのでいいのですがイベントに持ち歩くには不向き。
そこで次に考えたのはホームセンターで売っている収納ケース。
よく見かける半透明のやつですね。(見えますかね、奥の箱です)
ちょっと深めのタイプで蓋ナシ。余裕で何段か積むことが出来ます。
なかなかの収納力。
このケースはしばらくの間使いました。
が、またまた課題を発見。
「とにかくデカい!」。
確かに収納力も安定感も抜群。しかし帰りが無駄にデカい。
せっかく身軽に帰宅出来るのに搬出の時の手間が変わらなかったよ。
結果的に車との往復回数は同じになってしまいます。
荷造りは効率命!のタイプとしては黙っておれんぞ!ということでまたまたホームセンターにて発見したのが重ねることが出来るケース。(見えますかね、左上の緑のケースです)
こちらは中身がなければ重ねることが出来ます。
色は3色ほどありました。お値段は3つで2500円程度。コスパも良し!
たまにズレてパンを潰しかけるなどちいさな課題はチラホラありますが、そこは事前に自分がしっかり確認するとして概ねヨシ。
これでイベントの帰りの車内はスッキリ。
わたしの気持ちもスッキリ爽やかですね♪
先程登場したこの写真ですが、一時期給食に使っているような入れ物でそのまま持っていくスタイルを取り入れていました。
こちら、収納力が皆無。
小さめのイベントならいいのですが、結局在庫は別のケースに入れることになりしかもある程度の深さがあるので、遠くから見ると何が入っているのか分からない。
つまり何屋さんなのかワカラナイ。これは大問題ですね。
見た目も大事だけど何屋か分からないのは本末転倒だったので現在は我が家での収納道具として役立っております。
見た目だけでなく機能面、収納面も考えてなるべく軽く、帰りはコンパクトにを考えて選ぶことがポイントです。
基本アイテム5:コロコロ
“コロコロ“と命名しちゃってますが、言いたいのは「キャリー」とか「キャリーカート」「キャリーワゴン」のことです。
イベント出店では自分のブースの近くまで車を入れることが出来る時と、搬入の場所が決まっている時があります。
大きなイベントでは車を停めた位置からブースまで徒歩数分なんてこともあるようですね。
いちいち両手で持っていっては何往復するか分からないし、そうなるとブースの設営に間に合わなくなってしまいます。
そんな時に使えるのがこの“コロコロ“。
- 中に荷物を入れたいならキャリーカート
- 搬入のスムーズさならキャリー
机選びの時と同じでメリットデメリットがあります。
どちらも所有しているのですが、何度か試していてよく使っていたのがキャリー。
キャリーカートも一時期は取り入れていたのですが、箱状になっているし楽かなーなんて思いきや、実際ものを入れてみるとわたしの場合ははみ出るものが多かった。
パンを入れている収納ケースが見事にハマらないんです。
結果、収納力をうまく活用することが出来ず単に邪魔になってしまうことが多く却下。
アクセサリーの作家さんは細々したものが多いので上手に入れて1回で搬入が終わることもあります。
羨ましいコンパクトさです。
コロコロを両方持っていくと確実に車に入る量が減るのでパン屋としてどちらを選ぶ?と聞かれたら“キャリー(台車)“ですかね。
ブースの目の前まで車を入れることが出来るならコロコロ自体必要ありません。
- 足場が微妙な会場で、雨予報ならキャンプのキャリーカート。安定感を重視。
- 荷物を運ぶ距離があって、キャンプ机を一気に運びたいならキャリー。効率を重視。
イベントの規模や搬入経路を確認して使い分けるのがオススメです。
今回のまとめ
今回は「パン屋で出店するときに用意しておきたいもの」について基本のアイテムを5つご紹介しました。
イベント出店は旅行と同じで、“念には念を“と準備を始めるとどんどん荷物が増えてきます。
見た目を重視すると収納力がなくなるし、収納力を重視すると見た目が微妙になる。
流行りを意識しすぎると迷走する。
わたし自身も古道具ブームの時には見た目を意識しすぎて何屋さんなのか分からなくなりました。
その時その時によって流行りの色や雰囲気が変わります。
わたしの場合、ちょうど古道具のブームの時期からシンプルな暮らしブームの時を経たことで一気にディスプレイの路線を変えたこともあります。
でもいつでも必要なアイテムもあります。
それが今回紹介した「タープ、机、布、パンを入れる箱、コロコロ」。
ブースを準備するのに必須な5つのアイテムです。
基本アイテムは使いやすく、コンパクトなものがいい。
どこを受け入れて、どこを妥協して、どう魅せるか。
永遠のテーマではありますが、そもそも車に荷物を全て入れられないのであれば始まらない。
その「いい塩梅」を見つける作業が楽しかったりもします。
ぜひいろいろと試してみて、自分にとってちょうど良い部分を探してみてください。