今回は初心に返る内容。
テーマは「美味しいパンを焼く方法」です。
“美味しい“の定義は人それぞれ。
同じものを食べても好みがあるように、必ず美味しいものは存在しません。
なら?自分の好みにしたいですよね。
自分の焼くパンが美味しくなる方法、お伝えします。
「んなアホな!」と思う人こそ試してみてください。
きっと美味しいパンが焼けると思います。
計量はしっかり行うこと
わたし、自慢じゃないですが料理が苦手です。
あーた、パン屋だよね?
はい、わたしはパン屋です。
でも料理は苦手です。
パン作りは化学に魅せられた感じ。
少し分量を変えるだけで発酵が変わる。
少し成型を変えるだけで失敗率が変わる。
気温、湿度、体調、気分…それらが上手くかみ合って美味しいパンが焼ける。
たぶん本来は料理もそうだと思うのですが、わたしはたまたまパン作りにハマってしまった人。
ちなみにお菓子作りは下手です。苦手とかじゃない、下手ですw
で、そんな中でも最近は料理をがんばっております。
理由は「健康維持」、いや正確には「減量」。まぁ、ゆーたらダイエットです。
以前、栄養成分の記事で出てきた「あすけん」というアプリにすっかりハマってしまいました。
そうなると外食より、自炊の方が自由なんですよね。
料理は苦手なんですが、真面目に計量をすると…あら不思議。美味しいご飯が作れます。
主婦歴16年目ですが、料理も慣れてくると目分量。
だからパンを焼くときもざっくりになりがちですが、そんなときだからこそしっかり計量しましょう。
正直、計量すればそれなりのパンが焼けます。あとはここからお伝えする2つのコツを取り入れる。
計量はあくまで土台であり、スタート地点です。
書いてある通りに、アレンジを加えず入れましょう。
時間の余裕をもって焼く
ここから2つのコツは目に見えない部分になります。
「お前、スピってんな?」と思うかもしれませんが、意外と侮れないのが“心の余裕“。
片手間でやるか、じっくり向き合うか。
これって育児にも少し当てはまる気がします。
バタバタと過ごしていた小さいころ。
学校の送り迎えをしていましたが、「早くしてよ、仕事なんだけど」と何回言ったことか。
そんな自分が嫌で、コロナをきっかけにはたらき方を変えました。
「大丈夫、本当に辛かったら先生に言いなさい。」
この言葉をかけられるようになってから、息子の精神状態もずいぶんと落ち着いたように思います。
今ではわたしもだいぶ肝が据わってきましたが、やはり「いつでもいるからね」の一言は大きい。
パンを焼くときも同じです。
バタバタしながら成型するよりも時間の余裕があるときにジャムおじさんばりに「美味しくなぁれ」と呟きながらやるとでは違う。
これって実は発酵にも影響してきます。
時間がギリギリのときの発酵は大抵発酵不足に終わります。
昼から予定があるからと焼きはじめて、ギリギリになるからと発酵を時間通りに切り上げる。
焼いたらアラ残念。形がえらいことになってしもうた。
これ、丸パンでは本当によくあること。
いくら時間が経っていても、生地が「発酵はまだよ」と言うならまだ。
シートの下に手を突っ込んでみて、ほんのり温かみを感じるくらいまで待つ。
時間に余裕がないとそんなことは出来ません。
急いでいるときは絶対シートの下の生地は冷たい。
「急がば回れ」
焼き直しよりも、一発で成功させる。
ぜひパンを焼くときはゆったりできる日を選びましょう。
心のゆとりをもって成型する
またスピってんのか?とお思われがちですが、往々にしてあるんですよ。
このことを体感したのはパン教室のとき。
わたしのパン教室は時間が短め。生地はあらかじめ準備したものを使います。
場所は公民館の調理室。
同じ場所、同じ時間、同じ生地。
なのに、焼き上がりは人それぞれ。
それもそのはず。
パン作り初心者と普段から焼いている人。次の工程を知って動くかどうかはだいぶ違うものです。
中でもベーグル作りはとても分かりやすかった。
慣れていない人はどうしても生地を触り過ぎます。そうすると生地はむぎゅっとなって硬くなる。
同じように成型をしても、茹でる段階で硬い分、つなぎ目が取れてしまう。
ということはコツは「心のゆとりをもっていること」ですよね。
何度も何度も焼いて、何度も何度も失敗する。
上手く焼けたらそれを分析して、さらに美味しくなるように調整する。
何を調整するかといえば、形もそうだし、甘さや焼き時間。
どうせ焼くなら美味しく焼きたい。
きっとみなさんこの気持ちがあると思います。
要は「慣れ」ですね。とにかくたくさん焼きましょう。
パン屋はよく寝ること
最後はパン屋さんに向けてのコツ。
『しっかり睡眠時間、とりましょう』
パン屋さんは朝が早い。
20時寝て、2時起き…といっても子育てしながら20時に寝るのは無理。
わたしは早起きの前の夜は22時に寝ています。でも次の日が早いと思うと眠れない。
寝れない、寝れない、寝れないっ!!
そして時刻は0時。こんなことはよーーくありました。
これ、まだ月に数回だからやれましたけど毎週数日なんてあったらたぶん無理。
いや、絶対無理。
もともと夜更かしできないタイプ。睡眠を削るのがとても苦手な体質なので、そもそもパン屋という職種は合わないですよねw
それもあってイベント出店を減らしたり、ネットショップ中心にした部分も数%はあります。
パン屋さん、特に子育て中はバタバタ。
寝れるときに寝る。
おすすめは足裏マッサージ。あとアイマスクならぬ、アイタオル。
わたし真っ暗じゃないと寝れないのですが、アイマスクは首に引っかかって気持ち悪い。
ハンドタオルを三角に折って、目の上に乗せる。
寝たらいつ取れたって大丈夫。入眠時にあれば大丈夫。
最近はアイタオルのおかげで入眠が軽くなりました。寝る前のルーティーンってやつですかね。
睡眠に悩む方、ぜひ試してみてください。
今回のまとめ
今回は初心に返って「美味しいパンを焼くコツ」をお伝えしました。
「なーんだ、そんなことか」と思ったアナタ。
これらのこと、本当に全て出来ていますか?
最近ね、気づいたんです。
「言われたことは素直に従ってみよう。」
実は減量している中で20年近くカロリーを信じていませんでした。
「食べもんは重みだろ!」って(おいおい)。
でも今回、基礎を一から勉強。にわかに信じれないけれど、カロリーを意識して生活してみることに。
すると不思議。あんなにも減らなかった体脂肪が減り始めた。
体重自体は-5kg程度。体脂肪は-2.5%。明らかに服の感じも変わりました。
「自己流は事故る」
そうだ、ライティングのときに学んだじゃん。
そんなことを思いながら、せっせとがんばっています。
パン作りもそう。基礎がとても大事。その上で自分にゆとりを持つと美味しく焼けます。
嘘だと思って試してみてください。
美味しいパンが焼けますように…。