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ネットショップ

スマホひとつでネットショップはできる?

今回は割とよく聞かれることについてお答えしていきます。

パン屋さん

あの……パソコンがないんですが、ネットショップってできますか?

これね、結構よく聞かれます。

まずはお答えから。

「やれんことはない」

まーた微妙な答えしやがって……って思いました?

いやこれマジでね、やれんことはないんです。

でもやれないこともあるんです。そこをどう考えるか。

やれます!と言い切りたいような、やりづらいよーとも言い切れない。

もう何を言っているかわからなくなってきたので、早いとこ本編に入っていきましょうかw

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ネットショップ運営の流れ

今回はminneやCreemaなどのプラットホームを利用して、ネットショップをはじめたい場合を想定して解説します。

また発送はヤマト運輸を利用する想定とします。

後ほど解説しますが、個別注文やSTORESなどはスマホひとつではできないことがいくつかあります。

この記事では「スマホひとつでできる」方法をお伝えしていきます。

まずはネットショップ運営の流れからみていきましょう。

ネットショップ運営の流れ
  1. ショップを立ち上げる
  2. 商品カートを作り、販売する
  3. 購入されたらメッセージを送る
  4. 納品書を印刷する
  5. 商品の準備(焼き上げ)
  6. 発送伝票を準備する
  7. 梱包し、営業所で発送する
  8. 発送完了連絡をし、完了

この一連の流れであれば、スマホひとつですべての作業が行えます。

ただしここでの注意点があります。

「プリンターは用意してください」

ネットショップでは納品書がつきものですよね。お客さんも商品が届いたときに「何が入っているか」がすぐに確認したいもの。

こっち都合で入っていないのはちょっと微妙です。

デジタル納品書などもできないことはありませんが、梱包作業のときに入れ間違えたり、お客さんも確認をしないといけなくなりあまり効率的ではありません。紙の納品書の方がオススメです。

プリンターといっても安いものは1万円台で買えます。

それをケチってまでリスクを取るのはわたしは反対です。

パン・お菓子に限らず、商品の販売では「先払い」が一般的。

特に飲食は先に仕入れて、加工して、販売する。この時点でかなり先行投資をしていますよね。

加えてネットショップでは消耗品が多数発生します。

梱包用の箱はいくつかサイズを準備。売れるか分からないけれど、ある程度の数は欲しい。

箱も積もれば結構出費が多いんですよ。

60サイズを160枚で6300円くらいするし、80サイズも40枚で4500円くらいします。

緩衝材やテープなども必要ですよね。

そういうものは用意するのに、プリンターをケチる。

個人的にはそれをケチるくらいならショップ運営自体やらない方がいいと思います。

そこはケチるところではありません。

さて。ちょっと厳しいことを言いましたが、やはり必要なものは揃えた方がいいでしょう。

ただパソコンはまた話が別ですけどもね。高いし。難しそうだし。

スマホで出来るなら……試しにやってみたくなりますよね。

意外とやれるんですよ。

スマホ運営のメリット

この記事では「ネットショップをスマホでやる」ことを「スマホ運営」と略します。

ここではスマホ運営のメリットをまとめていきましょう。

スマホ運営のメリット
  • スマホだけで出品ができる
  • パソコンを買わなくていい
  • 今あるものではじめられる
  • ショップへの敷居が低くなる

端的にいって「身軽」ですよね。

撮影、出品、連絡、伝票、発送伝票すべてが完結できちゃいます。

少し注意していただきたいのが「納品書はブラウザから印刷してください」ということ。

ん?ブラウザ?と思った方?大丈夫、あなただけではありません。

ブラウザとアプリ、これは別物です。

なんていったらいいかなー。アプリはソフト、ブラウザはサービス……みたいな?

GoogleやSafariからサイトをみつけるのがブラウザ。アプリはminneなら「minne」というアプリを利用する。

入り口と使う媒体が違います。でもアカウント自体は一緒、みたいな。

おぱんくん

逆に混乱しました?w

ブラウザの方が融通がきくことがあります。アプリ版になるとやれないこともあるんですね。

で、minneでもそういうことはあります。

それが「納品書」の印刷

アプリでは納品書は印刷できません。なので納品書だけはブラウザからログインする必要があります。

ん?ブラウザからログイン?って?そこは大丈夫でしょうか?

ログインです。アドレスとパスワードを入れるあのログインです。

同じアカウントを使って、同じ情報をやり取りするんだけどアプリとブラウザは使っている場所が違う。

画面をお見せしましょうかね。

表示が違うでしょう?

左側がブラウザで、右側がアプリです。

購入ページに進むと下の方に「納品書を印刷する」とありますので、そちらから印刷すれば納品書が出力できます。

こちらがアプリ版のminneですが、納品書の印刷の案内はありませんね。

こんな感じで少しずつ仕様が違います。

ただこれもスマホで操作はできます。なので「スマホひとつでネットショップはやれんことはない」なんです。

スマホ運営のデメリット

次はデメリットについてまとめていきましょう。

先にminneとCreemaに関してのデメリットから。

スマホ運営のデメリット(一部)
  • minne:配送料金のひな形が使えず都度入力(アプリの場合)
  • Creema:スマホではショップ休暇の設定ができない

minneのはブラウザからであれば解決するのですが、配送料金のひな形がアプリでは選択できません。

これ、アプリ内で商品カートを作ろうと思うと結構めんどくさいなーと感じる作業となります。

Creemaのデメリットはショップ休暇。こちらはアプリ、ブラウザともに使えません。

パソコンであればショップ休暇の設定が行えます。

ショップ休暇は長期連休などで「現在ショップはお休み中です」と表示され、ショップ自体が購入できない仕様になること。

あれば便利ですが、なければこれも手作業で在庫を0にすればオッケー。

で、ここからです。

個人商店型のネットショップ(BASEやSTORES)はパソコンからでしかできない作業があります。

わかりやすいところでいうとSTORESの納品書。こちらはパソコンからしか出力できない仕様になっています。

ショップの管理自体はブラウザでできますが、注文を受けてスマホで納品書を作るのってなかなか大変。

なぜなら「画面が小さいから」w

試しに電子書籍の特典で用意している納品書テンプレを開いてみました。

見えん!印刷画面もなんか変!

この場合はどうするかというと……手書きの納品書かな。いやでも手書きより印刷のほうがいい気がしますよね。

同じくLINE公式アカウントなどで個別注文を受けた場合。このときもやはり納品書はあったほうがいい。

『納品書をどうするか問題』が実はちょっとしたハードル。

iPadならなんとか作ることは可能です。画面が大きくなりますから。

「そういえば発送伝票ってどうするの?」って話ですが、クロネコメンバーズやにゃんPayを使う場合はヤマト運輸のアプリから発送伝票のデータを登録します。

データ登録後に営業所に持ち込み、クロネコピットと呼ばれる機械にQRコードをかざすと発送伝票が印刷されます。

複数発送する場合は混ざらないように気をつけないといけませんが、これならスマホひとつで出品から発送までが完了できますね。

ただしビジネスメンバーズの契約となった場合は、パソコンからの作業となります。

たくさん発送できるころに契約することになると思いますが、このときにはパソコンとプリンターを使って、発送伝票を自宅で準備していかなければいけません。

パソコンを買うか否かの分岐点
  • プラットホーム型のショップ以外で注文を取りたい
  • ヤマトのビジネスメンバーズを契約することになる

この2点のような気がします。できるようになると手数料が安い分、手元に売上がきますよね。

minneやCreemaの手数料はこういった手間賃だと思うと、それはそれで便利なのかな?とも思ったりするのです。

結論:やれんことはない

はい、タイトル通り。

『スマホ運営はやれんことはない』です。

最後にざっと振り返ってみましょうか。

  1. ショップを立ち上げる→アプリでもブラウザでも可能
  2. 商品カートを作り、販売する→ブラウザからであれば配送料金はひな形から選べる&アプリは手入力になる(ここだけがめんどくさい)
  3. 購入されたらメッセージを送る→操作性はアプリが断然サクサク
  4. 納品書を印刷する→ブラウザからしか印刷ができない
  5. 商品の準備(焼き上げ)
  6. 発送伝票を準備する→クール宅急便で冷凍を選択し、情報を入力する
  7. 梱包し、営業所で発送する→送り状履歴から検索し、二次元コードを表示&クロネコピットにかざすと伝票が印刷される
  8. 発送完了連絡をし、完了

これにて一件落着!とまではいきませんが、minneもしくはCreemaで出品し、クロネコメンバーズの発送であればできます。

よーく聞かれることのもうひとつが「iPadならなんでもできますか?」なのですが、iPadはiPhoneの大きい版と思ってください。

つまり。画面が大きくてもパソコンではありません。

ただGoogleスプレッドシートやエクセル、Numbersなどの機能は画面が大きくなれば使いやすくなります。

納品書を作る面では操作が楽になるので、いけますね。

チラっとお話しましたが、2冊目の電子書籍の特典には納品書テンプレがあります。

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「一旦スマホ+タブレットで個別注文までやりたい!」という方は、特典を受け取ればそちらを使っていただけます。

STORESなどの個人商店型のネットショップを開設したかったり、ヤマトのビジネスメンバーズを契約するのであればパソコンは必須道具ですので、準備してくださいね。

今回のまとめ

今回は「スマホひとつでネットショップはできる?」ということで、ショップ運営の流れからメリット・デメリットをお伝えしてきました。

ポイントは4つ。

わたしもネットショップを始めた当初はスマホひとつで運営していました。

STORESでネットショップを開設したかったので、そのタイミングでMacBookを購入し。

あ、パソコンはなんでもいいですよ。かっこよかったのでMacBookにしただけですw

ネットショップが軌道に乗ってきたタイミングからはパソコンはなくてはならないものになってきました。

やっぱりね、作業がしやすい。なのでもし可能であれば1台あるとやれることが広がるのかなと思います。

ネットショップ自体をやってみたい方も多いことでしょう。minne・Creemaからぜひはじめてみてください。

一緒に世界を広げていきましょうね~。