今回は「オンラインショップの手数料を考えよう!」ということで、販売サイトの”手数料”に着目して解説していきます。
手数料。
サービスを利用する上で必ず必要なものではありますが、なんとなく選ぶと後々じんわりと響いてきます。
ネットショップ開設する時は手数料を念頭に置いて検討するようにしましょう。
通販に関する記事は順次更新しています。
リンクで飛べるようにしていますので、気になる記事があれば他の記事も覗いてみてください。
手数料について知っておこう
手数料は「サービスを利用したときに発生する料金」を指します。
自分でサービスを立ち上げない代わりにプラットホームを使わせてもらい、その分の利用料として指定された金額をパーセンテージで売上から計上します。
違うサイトで同じ商品を販売した場合でも売上は同じだとしても手数料が違うことで自分の手元に残る金額が変わります。
例えばminneとSTORESで作ったオンラインショップを比べるとします。
どちらも商品登録、販売という作業は変わりません。
圧倒的に違うのが”立ち上げ段階での作業量”。
そして宣伝効果です。
minneは商品登録のみなのでサイト立ち上げは情報の入力と必要書類の提出のみ。
STORESなどのサイトはサイト立ち上げ時にサイトのデザインなどの手作業があります。
商品を販売した後、minneではピックアップされたりするとこれまでリーチしたことのない方にもヒットしたりします。
対してSTORESでは基本的に自分のプラットホームになるので宣伝はSNSを使って行います。
この部分の管理料が”手数料”に反映されています。
Amazonや楽天などサイトの規模が大きくなるほど手数料は上がる。
その一方で宣伝効果も、集客力も段違い。
ただし1人で事業を行っていたり、少人数での規模の場合はどこまでが自分達でできる作業量なのかを判断して出店する場所を選ぶ必要があります。
手数料分をペイできて、作業量もこなせそうならAmazon出品もアリですよね。
わたしの現在の活動はこんな感じ。
現状3つのサイト運営と動画編集などで手一杯。
今後はデジタルプランナーなどにも興味があるのでパン販売と並行しつつ、少しずつ広げていこうと思っています。
ではここからは各ショップの手数料について解説していきます。
わたしが選択した理由、選択しなかった理由も含めてお話ししていきます。
ショッピングサイトの手数料
ショッピングサイトとは「Amazon、楽天、Yahoo!ショッピング」を指します。
市場規模がかなり大きく、個人の商品を売る場所としては規模が大き過ぎる感が否めません。
実際出店するとなるとかなりの手数料がかかります。
利用者が多く共通したポイント(楽天ポイントなど)があり、セールやポイントアップなど利用者が利用したくなるサービスが数多くあります。
その反面手数料が高いです。
それぞれまとめていきましょう。
以上、3大ショッピングサイトの手数料(費用)をまとめました。
集客力・宣伝力は申し分ありませんが、各種サービスに関しては”原資”と言う形で出品者がかなり貢献している様子。
なんだか裏側を知った気分だね…
「売れば売るほど利益が上がらなくなる」なんていう悲しいことになりかねないので、大きなショッピングサイトの出品は慎重になる必要があります。
わたしは「小さく働く」ことを意識しており、基本的には1人で全てを切り盛りしています。
このスタンスは今後も変える予定はありません。
その部分を考え、この規模の出品は難しいと判断し、一番初めに除外しました。
ハンドメイドマーケットの手数料
ショッピングサイトが企業規模なのに対し、ハンドメイドマーケットはハンドメイド作家の集まり。
後ほど紹介するネットショップに比べて「ショップの立ち上げ」と「集客」がしやすいという特徴があります。
その部分が簡単な反面、ネットショップに比べると手数料はかかります。
ここではminneとCreemaの手数料を比較してみましょう。
操作が簡単=運営会社が負担してくれているということ。
手軽さの裏側に手数料は高くなることを受け入れておきましょう。
では手数料を数字を出して比較してみます。
それぞれの手数料は
- minne:送料を含めた価格の10.56%
- Creema:食品の場合、送料を含めた価格の15.4%
”送料を含めている”というのがミソです。
例えばヤマトを利用して1000円でクール便を発送できるとしましょう。
そのまま1000円でお客さんからいただくとすると、手数料で100円は取られてしまいます。
つまり実質自分負担の100円が出現するわけです。
商品とは関係のないこの部分をどう捉えるのか。
わたし自身は春に少し値上げをさせてもらい、実質少々自分側に負担をかけるという選択にしました。
では実際に例を挙げて計算をしてみます。
それぞれのサイトで10万円(月に30件)の売り上げがあったとしましょう。
そのうち送料が30000円(1000円を30件)と仮定します。
差としては4895円。
これ、結構大きいと思いませんか??
ここからさらに材料費や消耗品…となります。
現在わたしの販売しているminneとCreemaの比率は7:3。
広告費だと割り切って出店をしている形。
この差を大きいと思って始めたのが、次に紹介するネットショップになります。
ネットショップの手数料
ネットショップについても比較していきましょう。
minneとCreemaを約2年続けていて「手数料」の大きさを痛感したため、2021年夏からネットショップも運営しています。
ネットショップは”自分で作るネット上のお店”。
立ち上げなども自分で行います。
ある程度テンプレもあるから安心してね。
ちなみにパソコンはあったほうがいいです。
今回は「BASE・STORES・カラーミーショップ・メルカリショップ」を比較していきましょう。
無料プランの場合の手数料がこちら。
では先ほどと同様に30件の注文で10万円の売り上げがあり、送料に3万円かかったと仮定して比較します。
なるべく同じ条件にしたいので振込先の金融機関はUFJと仮定します。
- BASE:61950円
- STORES:64725円
- カラーミーショップ:61800円
- メルカリショップ:59800円
STORESとメルカリshopsの差は実に4925円。
あくまで10万円の売り上げで30件・送料で3万円と仮定はしていますが、同じ作業をしているのにショップが違うだけでこれだけの差が出ます。
以前の記事でお話ししましたが、わたしの場合はハンドメイドマーケットが現在の主軸となっているためネットショップを作る際にSTORESを選びました。
minneとSTORESで同じ条件を比べてみると
手元に残る金額としては『minne:59220円、STORES:64725円』
この差を利用してたくさん購入してくださる方には送料無料として還元している形です。
今回のまとめ
今回は「オンラインショップの手数料を考えよう!」ということで、各ショップの手数料について解説しました。
最後にポイントをまとめておきます。
ネットショップのみで運営する場合は有料プランを利用して手数料負担を軽くするのも1つの形。
わたしの場合はminneが軸となっているため、CreemaとSTORESのショップはサブとしての位置付け。
いずれはSTORESを軸にしたいという考えはあります。
その場合はSTORESのみの売り上げで月に15-20万円ほどになると、手数料分がペイ出来るという計算になります。
でもパン販売で月に20万円というのは割と大量にパンを焼くことになります。
平日の午前中焼成で、午後は違う業務をしたいと考えている身としてはその働き方にすべきかという部分ではちょっと違和感があります。
「どう働きたいか」がやはりポイントになってくるみたいですね。
しかも食品というカテゴリは在庫を長く保管できるものでもありませんし、”食べる”ということは物自体消滅してしまいます。
”主婦、ときどきパン屋”でありたい今はまだ有料プランを考えるタイミングではないようです。
その時が来たらまた考えようかなと思います。