今回は「ワンオペパン屋のちいさな雑務たち」について解説していきます。
ワンオペとは「ワン オペレーション」の略。
“担い手が1人しかいない状態“のことを指します。
よく「ワンオペ育児」とか言いますよね。
この言葉で表すとわたしはまさに「ワンオペパン屋」。
大変なら頼めばいいじゃない!という話ですが、わたし自身はこの雑務たちをいつも楽しんでいます。
今回は普段全ての業務を一人で行なっているわたしの細々とした作業についてざっくり分野を分けてまとめてみました。
仕入れと発送
まずは仕入れと発送からいきましょう。
仕入れと言ってもカテゴリはさまざま。
- パンを焼くための材料
- パンを焼くときに必要な消耗品
- パンを梱包するための消耗品
それぞれの仕入れる場所が変わります。
1つのお店で全てを仕入れることは困難。
スーパー、100均、薬局、ホームセンター、楽天など仕入れるものにより場所を変えています。
パンの材料自体は『富澤商店』を利用することが多いです。
強力粉は25kgで仕入れますが、楽天でお気に入りのお店があるのでそちらで仕入れます。
牛乳や野菜などの新鮮さが大事な素材は近くのスーパーで仕入れをしています。
ここまではお家でのパン作りと変わらないかと思いますが、ここからがパン屋ならではになります。
ざっと食べ物以外で必要な消耗品をまとめてみます。
おおよそこのくらいでしょうか。
これらは100均で手に入れることの出来るものもあれば、楽天などで一気に仕入れた方がお得なものもあります。
楽天で仕入れる場合は緊急時を除き、「お買い物マラソン」や「楽天スーパーセール」を利用。
しっかりポイント還元を狙って仕入れるよ!
ポイントは次回の仕入れとして使うこともあります。
その場合は“雑収入“としてカウントし、会計上の仕訳を行います。
ただ全額をポイントで支払っている時は「値引きがあった」と考えると“仕訳なし“とすることも可能だそうです。
少額であれば“仕訳なし“で考えてもよさそうですね。いわゆるノーカウント。
この場合10万円を超えると固定資産にカウントされるため注意が必要になります。
ただ、こういう仕訳で後から混乱するのが嫌なので、基本的にポイントでは仕事のものを買わないようにしています。
代わりに貯まったポイントは化粧品や仕事に関係ない日用品を購入するようにしています。
発送に関してはAmazonの倉庫のようなサービスはもちろんないので全て自分で梱包して近くのヤマトに持っていきます。
わたしの場合は飲食なので倉庫サービスのようなものは利用しませんが、アクセサリーなどであればネットショップなどで展開されている“倉庫サービス“を使うと業務を効率化できますね。
チラシとHP
パン屋さんを始めたらあった方がいいもの。
それは「チラシ」と「HP」。
お店としてオープンするのであればプロに任せてかっこいいものを作ってもらうのがいいですが、わたしの場合はあくまで“主婦、ときどきパン屋“。
そこに何万円も予算を割けられるかと言われたら難しい。
ドメイン代も最小限にしたいものです。
なので全て自分で作業しています。
それぞれ紹介していきます。
チラシ(フライヤー)
以前はWordと素材集を駆使して作っていましたが、最近は『Canva』でデータを作っています。
これまでの作業がグンと楽になり、動画のスライドや画面切り替えのアイキャッチなどでも利用しています。
無料でも使え、Canva Proという有料プランだと使える素材や機能が大きく変わります。
背景透明化も出来ちゃうので、最近はこんな感じでパンを散りばめたりしてアレンジ出来るように。
Canva Proは月払いだと1ヶ月¥1500、年払いだと年間¥12000。
なんとシェアが可能です。
わたしは現在お友達と2人でシェアしているので現在月¥500。
最大5人までシェア可能で5人でシェアすると脅威の月額¥200!
スマホ、タブレット、パソコンで管理可能なのでデバイスが変わってもデータを見ることが出来るのもヨシ。
Canvaはパソコンが苦手の方にとてもオススメしたいサブスクです。
気になる方はトライアル期間がありますのでぜひ利用してみてください。
作ったデータはインスタなどで使用したり、印刷したりします。
印刷は「プリントパック」。
A6サイズなら両面でも100枚¥1500切ります。
自分で印刷に出すことで経費削減。
やれることはなるべく自分でやるようにしています。
HP
HPといってもリンクをまとめるだけのものやブログをHP代わりにしてもいいかと思います。
種類としては
- ガッツリホームページに
- リンクをまとめる系サイト
- ブログをHP代わりに
- インスタをHP代わりに
なるべく簡単な方法にしたかったので最近は『リットリンク』というサービスを使うようにしています。
リットリンクは一言でまとめると“リンクを可愛くまとめられるサイト“といったところでしょうか。
こちらは現在“ぱんのおみみ“としての情報をまとめているもの。
画像をハメ込んで、リンクを貼ればそれっぽくなります。
こちらは普段パン屋さんとして使っているリットリンク。
情報量は多めですが、感覚的に操作できるように画像を多用しています。
「今週のパンセットはこちら」とありますが、リンク先は“Ameba ownd“という無料で作れるHPの記事を貼っています。
わたし自身最近こそパソコンを触るようになりましたが、これまでほとんど触ってこなかったためなるべく簡単に操作出来るものを模索して今に至ります。
ちなみに画像は先ほどのCanvaで製作。
もうCanvaから離れられませんw
確定申告(会計管理)
ワンオペパン屋の雑務たち。3つ目は『確定申告』。
キターー!!
確定申告の強い相棒は“会計ソフト“。
デスクトップ版のソフトを利用していましたが、WindowsからMacに変えたら引き継ぎ出来なかったので昨年からクラウド版のソフトを使っています。
使用しているソフトは『弥生会計』。
会計ソフト、クラウド版だと有名どころは
- 弥生会計
- freee
- マネーフォワード あたりでしょうか。
どのソフトも必要な項目を選択すれば“仕訳“をしてくれます。
簿記の知識がなくても使えるので、パン屋を始めるならぜひ何かしらの会計ソフトは用意しておくのがオススメです。
年間の収支の内訳と固定資産の情報などを入れてボタンを押すと確定申告の書類まで作ってくれます。
なるべく書類を溜め込まないように処理していきましょう。
またズボラさんの書類管理などもお伝えします。
人に頼むことも1つの手
ここまで3つの項目に渡って雑務たちについてまとめてきました。
人間には”得意・不得意・器用・不器用・好き・嫌い”とありますよね。
苦手な部分はお金を出して人に委託するというのも、もちろん一つの方法。
わたし自身はチラシを作ることも結構好きだし、自分の好きなタイミングでHPをいじることが出来るし、飽き性なのでコロコロ変えたくなるタイプ。
だから逆に人に頼むのがめんどくさい。
その上変なこだわりがあったりします。
だったら自分で全部やっちゃえ!と効率は悪いかもしれませんがやっています。
苦手なのは”会計管理”ですが、それに関しては”家計管理”とも通ずる部分もあるのでむしろそこから逃げたらよろしくないかなとも思い自分で行うようにしています。
最近だとアイコンは人に頼もうかなーなんて思ったりもしますが、もともと絵を描くことは好きだし自分で描きたい思いも強い。
結局、なんやかんやで自分で作ることになりそうですねw
これはこれで楽しんでやっているのでわたしとしては雑務というよりも趣味の領域でやっている気がします。
でもそんなわたしのようなタイプはまれかなと思います。
だからどうしても苦手な部分は人に頼んじゃいましょう。
チラシやHP制作、アイコン制作なら『ココナラ』。
会計のことは『税理士』さん。
仕入れと発送は…頑張りましょう。
今回のまとめ
今回は「ワンオペパン屋のちいさな雑務たち」ということで普段全ての業務を一人で行なっているわたしの雑務について解説しました。
ポイントをまとめておきましょう。
こうして振り返ると効率悪く活動しているようにも思えますが、ここはひとつ言葉をプラスに捉えましょう。
「オールラウンダー」ですねw
ご紹介した雑務たちに加えて、YouTubeの動画制作やブログの運営も全て1人で行っています。
いろんな分野のいろんなことを学べるのがフリーランスの特権。
今は広く浅くかもしれませんが、パン屋さんをずっとやってきたようにこの先も継続していくことができたら自信にもつながります。
その1つ1つの経験は自分の武器にもなっていきます。
始めにちょっとかじってみて「こりゃダメだわ」と思ったらヘルプ。
まずは1度挑戦してみる。好奇心旺盛万歳!
ともにがんばりましょう!